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市長あいさつ(令和4年9月定例会)

記事ID:0096007 更新日:2022年9月1日更新 印刷ページ表示

皆様、おはようございます。
定例会開会にあたり、ご挨拶を申し上げます。
本日、令和4年安曇野市議会 9月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、お礼申し上げます。

最初に、新型コロナウイルス感染症関係について申し上げます。
現在、第7波の感染が続き、医療への負荷が増大しています。長野県は、全県に「医療非常事態宣言」を発出し、感染警戒レベルを6に引き上げました。加えて、8月24日から「BA.5対策強化宣言」が9月4日まで発出されております。

安曇野市でも連日、新規陽性者が多数発生している状況です。
命を守ることを最優先し、65歳以上の高齢者、基礎疾患のある方など重症化リスクの高い方やその同居者・身近で接する方は、換気の実施や密の回避など、感染しない、させない行動をお願いします。

現段階では、会食における人数・時間制限や公共施設の予約停止などの措置は行いません。市民の皆様は、マスクの適切な着用など、感染防止対策の徹底をお願いします。事業者の皆様は、業種ごとのガイドラインを再確認し、社会経済活動が維持できるようご協力をお願いします。

医療機関の負荷を軽減するため、重症化リスクが低い方は、「軽症の場合は自宅での健康観察」、「受診前の自己検査」をご検討ください。
また、若い世代の皆様も感染リスクを下げるためのワクチン接種をご検討ください。
陽性者の増加を食い止め、医療のひっ迫を回避し、社会経済活動を維持するため、皆様のご協力をお願いします。

現在、市では2回目の接種から必要な期間経過した12歳以上の全ての対象者へ、新型コロナワクチンの3回目の接種が受けられるよう進めています。8月31日現在、対象者の接種率は、86.55%となっております。

4回目の追加接種については、60歳以上の方、18歳以上60歳未満で基礎疾患を有する方、その他重症化リスクが高いと医師が認める方を対象に3回目接種から5カ月以上経過後に接種が受けられるよう順次案内しています。
さらに、7月22日からは医療従事者等も対象に追加され、接種を進めてまいりました。
8月31日現在、60歳以上の接種率は61.74%となっております。

また、5歳から11歳の接種率は、8月31日現在、1回目が32.02%で、2回目が29.68%となっております。

次に経済対策について申し上げます。
コロナ第6波の到来及び本年1月の「まん延防止等重点措置」の発出により、売上減少などの影響を受けた市内事業者への支援として、国の事業復活支援金を受給した事業者への10万円の上乗せ給付を7月まで行いました。その実績は1,483件で、1億4,830万円の給付をさせていただきました。

また、コロナ禍に於いて燃料費高騰の影響を受けた市内事業者の経営を支援するため、上限額20万円を給付いたします原油高騰等対策事業の申請受付を7月20日から実施しております。
現在50件、709万9千円の給付をさせていただいておりますが、申請の期限が今月末までとなっております。該当する事業者の皆様には、是非、市商工会へ申請していただきますようお願いいたします。

国の施策として実施している、令和4年度課税情報を活用した「住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金」につきましては、7月1日から受付を開始し、8月30日現在、826世帯、8,260万円を支給いたしました。この受付の締め切りは、10月1日までとなっており、支給条件の確認後、支給決定を行い、順次支給を行います。

5月に専決補正をさせていただいた「低所得の子育て世帯に対する子育て世帯生活支援特別給付金」につきましては、国の5万円に市独自分の5万円上乗せした児童一人当たり10万円を、8月末現在で、低所得のひとり親世帯に536件7,630万円、ひとり親以外の世帯に391件6,410万円を支給いたしました。この給付金の申請期間は、来年2月末までとなっており、今後も随時支給を行ってまいります。

次に、ウクライナ対応並びに平和関連事業についてご報告いたします。
さる7月17日(日曜日)に、セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使が、安曇野市役所を表敬訪問されました。当日は、安曇野市、安曇野市議会、関係団体の代表者が出席し、私からは、今年2月のロシアによるウクライナ侵攻に、多くの日本人が深い悲しみを感じており、ロシアのウクライナへの攻撃は断じて許すことができないことをお伝えしました。

また、平林市議会議長からは、犠牲となられた方々に対し謹んで哀悼の意を表するとともに、先の3月定例会において「ロシアによるウクライナ侵略を厳しく非難し、即時撤退を求める意見書」を決議し、国へ提出したことをお伝えいただきました。

これに対し、駐日ウクライナ大使閣下からは、ウクライナの現状をご説明いただき、それとともに日本が真の友好国になっていただいていることへの感謝の言葉をいただきました。

結びにあたり、私から安曇野市民を代表し安曇野市長としてウクライナへの連帯を表明いたしました。
今後も、一日も早いウクライナの平和と安定、そしてウクライナ国民の幸せを願うものであります。

次に、新型コロナの影響で2年続けて中止となっていました、「広島平和記念式典参加事業」を今年は8月5日、6日に実施いたしました。
市内の中学校7校から13人の生徒が参加し、ボランティアによる被爆体験記や原爆詩の朗読を聞き、感じたことを熱心にメモしていたと聞いております。

また、2日目は平和記念式典に参列し、平和宣言や平和への誓いを聞き、それぞれ、今回の体験を通して平和への思いを新たにしているようであったとの報告を受けました。

なお、参加した生徒による文集を作成し、12月3日(土曜日)に開催する「平和と人権のつどい」で発表いただくことを予定しています。

また、市と市教育委員会では、市民団体の皆様とともに、毎年、夏に開催しております「安曇野 戦争と平和展」を本庁舎1階ロビーで7月15日~17日まで開催しました。

昨年から、市内中学校へも資料を巡回展示し、平和学習に役立ててもらう取り組みを始め、今年は「ヒロシマ・ナガサキ原爆写真パネル」等の他、豊科郷土博物館が作成した「戦争を記憶する石碑」を展示しました。

次に、平和都市宣言10周年記念事業についてです。
「安曇野市平和都市宣言」は平成24年12月19日に制定され、今年は10周年を迎えます。この節目の年に、広島を拠点に「被爆ピアノ」で演奏会を行っている調律師・矢川光則(やがわ みつのり)様をお迎えし、平和をテーマとしたイベントを実施いたします。

期間は9月24日(土曜日)から28日(水曜日)までの5日間で、初日は、穂高交流学習センター「みらい」で、矢川さんをモデルにした映画「おかあさんの被爆ピアノ」を上映いたします。

また、25日(日曜日)には、同じく「みらい」で、元宝塚歌劇団のまほろば遊(ゆう)さん、ピアニストの川添 由梨香(かわぞえ ゆりか)さんをお迎えし、朗読と歌による平和祈念コンサートを開催いたします。
なお、被爆ピアノは9月26日(月曜日)から28日(水曜日)まで市役所1階東側ロビーに展示します。これを機に、市民の皆さんが平和都市宣言の意義を再確認いただくことを期待します。

次に共生の社会づくりについてです。
多様性を尊重し合う共生社会の実現を目指して、7月6日に新たな体制の安曇野市多様性を尊重し合う共生社会づくり審議会を発足し、令和5年度から令和9年度を計画期間とする「多様性を尊重し合う共生社会づくり計画」の策定を開始しました。

8月6日(土曜日)には、市役所本庁舎大会議室において、「安曇野市共生社会づくりフォーラム」を開催し、約70人が参加しました。
「安曇野市共生社会づくりフォーラム」は、昨年度まで「男女共同参画フォーラム」として開催していたものを刷新して開催いたしました。

前半は、長野県男女共同参画センター”あいとぴあ”との共催で、コーチングアカデミー諏訪校校長の土橋 桂子(つちはし けいこ)さんに、「受けとめ力アップで 一人ひとりを大切に」をテーマにご講演いただきました。後半のシンポジウムでは、5人のパネリストが、誰もが輝ける共生社会にしていくためにアイデアを出し合うなど、実践に重点を置いた内容で行いました。

次に観光の振興についてです。
株式会社モンベルとアウトドア活動の促進による地域の活性化や市民生活の向上に係る包括連携協定を7月11日に締結しました。
アウトドアスポーツの聖地化を目指す安曇野市にとって、株式会社モンベルの知見を活かし、山岳観光やアウトドア・アクティビティによる観光戦略の推進はもちろん、観光以外での幅広い分野で連携した取組にもつなげてまいります。

また、安曇野の夏の風物詩となりました「安曇野花火」が、8月14日に3年ぶりに開催されました。
第15回となる今年は、新型コロナウイルス対策などから規模縮小での開催ではありましたが、「安曇野の思い出」をテーマに約1千発の色とりどりの花火が夜空を彩りました。

ご協力をいただきました商工業事業者の皆様をはじめ、協賛いただきました皆様、地元の皆様に改めてお礼を申し上げます。
来年度は、多くの皆様に楽しんでいただけるよう、通常規模での開催ができることを願っております。


次に、スポーツ振興についてです。
安曇野市マウンテンバイクコースにつきまして、お盆期間中は天候にも恵まれ、県内外から多くの利用者に訪れていただき、8月14日には来場者1000人を達成しました。
引き続き、多くの皆様に安曇野の自然を満喫していただきながら、マウンテンバイクの楽しさを体感していただけるよう、PRしたいと考えております。

また、9月から10月にかけては、マウンテンバイクコースを利用したマウンテンバイク親子教室を5回開催する予定であり、現在、参加者を募集しています。
今後、施設の一部に利用者の駐車場やマウンテンバイクの洗車場を整備し、利用者の利便性の向上を図っていきます。

また、青少年のバレーボール選手を育成強化することが目的の「安曇野ジュニアスポーツ選手育成事業」を今年度も7月から8月まで全8回開催し、男女合わせて約60名の中学生がバレーボールのトッププレーヤーから一流の技術を学びました。

次に、農業振興についてです。
朝採れの安曇野市の農産物を、特急あずさ号でJR新宿駅に運び、首都圏の皆様に販売する「あずさマルシェ」を開催し、安曇野市の農産物を宣伝します。

開催日は9月28日から30日までの3日間とし、場所はJR新宿駅東南改札内の催事場で行います。
販売は、新鮮な農産物のほか、安曇野市と南安曇農業高等学校との連携により、生徒が開発し商品化された「有明かぼちゃようかん」も販売いたします。

また、新米の購入者には、特典として安曇野市上水道課のミネラルウォーターを無料で配布し、その水でご飯を炊いていただくなど、北アルプスの清流で育った新米をよりおいしく、安曇野市の農産物をより身近に感じていただきたいと考えております。
コロナ禍においても、首都圏の消費者に対し安曇野市の農産物を確実にPRできる事業のひとつとして、取り組んでまいります。


また、恵まれた気候風土で育った「Made in安曇野」の農畜水産物を食材とした「オール安曇野産」のフルコースメニューを考案し、食を通じて安曇野市の地場産品の魅力を市の内外に発信する取り組みを進めております。

第1弾として、長野県「おいしい信州ふーど」公使の、横山タカ子さんに監修をしていただき、安曇野市で生産された農産物等を使った、安曇野らしい魅力的な和食のメニューを考案していただきます。
10月2日(日)の正午から、明科七貴にあります「古民家やど【初太郎】(はつたろう)」において、お披露目会を開催いたします。

お披露目会では、メニューに使用した食材が、農家さんにより作られ、横山さんの手により、美しく美味しい料理になっていく過程をまとめた動画を放映いたします。

今回、考案していただいたメニューについては、横山さんが銀座NAGANO2階のイベントスペースで、定期的に開催しておられる「信州の長寿ごはん」で11月30日に披露していただく事となっており、こちらでも、「オール安曇野産」のメニューをPRしてまいります。

なお、考案していただいたレシピは、パンフレットにまとめ、安曇野の食材の特徴と美味しさを県内外に紹介します。

以前より、地元農産物を使った料理開発にご協力いただいている安曇野調理師会の皆様にも協力をいただきながら、今後とも安曇野産の農産物の活用、PRに取り組んでまいりたいと考えております。

次に保健医療関係についてです。
8月4日に、安曇野赤十字病院から、財政支援の要望を受けました。
「新型コロナウイルスの影響により経営が難しい状況で、このままの状況が続くと現在の病院機能の維持が困難となり、現在、病院が担っている市民の皆様への医療・保健・福祉の提供に関して影響が懸念される」との説明がございました。

安曇野赤十字病院は市民病院的な役割を担っていただき、市民の患者も多く、新型コロナワクチン接種やPCR検査センター運営への支援など、市の事業にも協力をいただいています。
また、新型コロナ患者の受け入れや、発熱外来の設置など最前線で対応いただいています。

市としても公的医療機関である安曇野赤十字病院の経営改善に向けた取り組みが必要であると判断し、安曇野赤十字病院に対する財政支援としてこの9月議会に補正予算として計上いたしました。

また、長野県が新生児に対して公費負担で実施しています25項目の先天性代謝異常等検査に、新たに10月からオプショナル新生児スクリーニング検査として2項目、「原発性免疫不全症」・「脊髄性筋萎縮症」が追加されることになりました。

検査により早期に発見し、適切な治療を行うことで発症を抑えたり、症状を軽減したりすることができます。

この2項目の検査は、いずれも任意で保護者負担となりますが、市では保護者の負担軽減を図り、検査をできるだけ受けていただくよう、県内で初めて検査費用全額を助成することといたしました。

当該予算も補正予算として計上いたしましたので、併せてご審議いただきますようお願いいたします。

次に、防災体制の充実についてです。
令和4年3月定例議会におきまして補正予算のご承認をいただいております、豪雨災害時における内水氾濫に対処するための可搬式排水ポンプ4基の購入につきまして、この7月末に納品となりました。

これにより、昨年、一昨年の豪雨の際、犀川の水位が上昇し、明科地区犀川左岸において発生しました内水氾濫被害の軽減に取り組んでまいります。

また、排水ポンプ車につきましては、既に発注済みとなっておりますが、昨今の半導体不足の影響を受けまして令和5年3月の納車を予定しております。


その他の施策では、本年3月に包括連携協定を締結いたしました日本郵便株式会社安曇野市内郵便局と8月10日(水曜日)に第1回全体会議を開催いたしました。
この協定では、それぞれが有する人的・物的資源を有効活用し、住民サービス向上と地域経済の活性化に寄与することを目的としており、目標の具現化について協議いたしました。

当日は、日本郵便株式会社 中信地区連絡会 丸山地区統括局長をはじめ、市内の14郵便局長にご参加いただき、市の担当部局長との間で今後の事業等について協議いたしました。
従来から実施している生活安全情報提供や地域見守り活動等の強化に加え、新たな連携の取組に期待をしています。

次に、ご当地ナンバーの導入についてでございます。7月4日に安曇野市、生坂村、松川村、池田町の4市町村で「安曇野ナンバー検討協議会」を設立し、県をオブザーバーに迎え、安曇野ナンバーの実現に向けた事務を開始いたしました。
7月末から住民アンケートを実施し、現在、集計作業を行っております。今後、10月に開催予定の2回目の協議会で、アンケート結果を基に申請の是非を判断して参ります。

以上、市政の状況についてご説明しました。


本定例会に付議を予定している案件は、報告4件、議案29件で、この内、条例関係が4件、補正予算8件、決算の認定13件、その他が4件です。

一般会計補正予算(第3号)につきましては、13 億 6,200 万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ 446 億 4,100 万円とするものです。

主な内容は、普通交付税の交付額決定による増額や、ご厚意による指定寄附金の増額、子宮頸がんワクチンの未接種年代への接種費用、安曇野赤十字病院に対する財政支援、新生児スクリーニング検査に係る経費の助成、飼料価格高騰の影響を受ける畜産農家への助成等による増額です。

新型コロナウイルス感染症対策に係る主な補正内容としましては、外来検査センターの設置期間延長に伴う費用、4回目ワクチン追加接種に係る接種体制費用、小中学校における感染症対策用品の購入費用等を増額いたしました。

次に、令和3年度一般会計の歳入歳出決算状況については、歳入決算額は500億3,322万円、歳出決算額は 488 億 3,839 万円で、令和4年度への繰越財源を控除した実質収支額は 9億5,803万円、一般会計と10の特別会計を含めた実質収支額の総額は、12億7,606万円で、全ての会計において黒字決算となりました。


全会計を合計した地方債残高については、合併時には957億円余りありましたが、縮減に努めた結果、現在は695億円余りとなっております。

また、財政健全化判断比率である実質公債費比率については、令和2年度が9.5%でしたが令和3年度は9.1%へと改善し、将来負担比率は、令和2年度が4.2%でしたが、令和3年度は算定されておりません。このことからも、健全な財政運営が堅持できているものと捉えております。

以上、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

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