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農作業中の熱中症にご注意ください

記事ID:0078967 更新日:2024年7月31日更新 印刷ページ表示

 農作業中の熱中症による死亡事故は、日中の最高気温が30℃を超える日が多い7~9月に多い傾向があり、ビニールハウス内等で死亡事故が発生しています。

 農業従事者の中には、熱中症の具体的な症状がわからず、自ら認識しないうちに熱中症となる方が多くいます。特に高齢農業従事者は脱水しやすいため、こまめな休憩や水分補給・塩分補給を行う等の対策が必要となります。

 つきましては、下記を参考に熱中症予防に取り組んでいただきますようお願いします。

 

1 夏の農作業で心がけること

(1) 日中の気温の高い時間帯を外して作業を行いましょう

  • 特に70歳以上の方は、のどの渇きや気温の上昇を感じづらくなるので、高温時の作業は極力避けましょう。

(2) 作業前・作業中の水分補給、こまめな休憩をとりましょう

  • のどが乾いていなくても20分おきに休憩し、毎回コップ1~2杯以上を目安に水分補給しましょう。
  • 足がつったり、筋肉がピクピクする症状がみられたら、0.1~0.2%程度の食塩水(1Lの水に1~2gの食塩)、スポーツ飲料、塩分補給用タブレットを摂取しましょう。(市販品を摂取する際は、必ず成分表示をチェックし、適切な量を摂取してください。)
  • 休憩時は、日陰等の涼しい場所で休憩し、作業着を脱ぎ、手足を露出して体温を下げましょう。

(3) 熱中症予防グッズを活用しましょう

  • 屋外では帽子、吸汗速乾性素材の衣服、屋内では送風機やスポットクーラーなどを活用しましょう。

(4) 単独作業を避けましょう

  • 作業は2人以上で行うか、時間を決めて水分・塩分補給の声かけを行うなど、定期的に異常がないか確認し合うようにしましょう。

(5) 高温多湿の環境を避けましょう

  • 暑さ指数(WBGT)計、温度計、湿度計で、作業環境を確認しましょう。
  • 作業場所には、日よけを設ける等できるだけ日陰で作業をするようにしましょう。
  • 特にビニールハウス等の施設内は風通しが悪く、早い時期、早い時間から暑さ指数(WBGT)が高くなるため、風通しを良くしたり断熱材を活用しましょう。

 

2 熱中症が疑われる場合の処置

(1) 暑い環境で体調不良の症状がみられたら、すぐに作業を中断しましょう

 代表的な症状は以下のとおりですが、熱中症には特徴的な症状がなく、「暑い環境での体調不良」は全て熱中症の可能性があります。

  • 手足がしびれる、冷たい
  • めまい、吐き気がする
  • ズキンズキンとする頭痛がある
  • 汗をかかない、体が熱い
  • 意識の障害がある
  • 体がだるい
  • まっすぐに歩けない

(2) 応急処置を行いましょう

  • 涼しい環境へ避難しましょう。
  • 服をゆるめて風通しをよくしましょう。
  • 水をかけたり、扇いだりして体を冷やしましょう。(脇の下、両側の首筋、足の付け根を冷やすと効果的です。)
  • 水分・塩分を補給しましょう。

(3) 病院で手当てを受けましょう

  • 意識がない場合、自力で水が飲めない場合、応急処置を行っても症状がよくならない場合は、すぐに病院で手当を受けるようにして下さい。

 

3 日常生活で心がけること

(1) 暑くなる前に、熱中症に負けない体作りをしておきましょう

  • 暑さに慣れるため、毎日30分くらい歩く習慣をつけましょう。
  • 暑さに強くなる食べ物を積極的にとりましょう。(ビタミンB1を含む豚肉や卵、カリウムを含むほうれん草やバナナ、クエン酸を含む梅干しやパイナップルなどが効果的です。)

(2) 暑くなってきたら、日々の体調管理に一段と気をつけるようにしましょう

  • 高血圧症・糖尿病等の持病や、睡眠不足・前日の飲酒・朝食の未摂取等は熱中症の発生に影響を与えます。
  • 朝食は作業前に欠かさず食べましょう。
  • 睡眠はしっかりとりましょう。
  • お酒はほどほどにしましょう。(気づかないうちに脱水します。)
  • 持病がある場合や体調不良のときは翌日の作業内容の変更などを検討しましょう。

 

その他

 長野県や環境省のホームページに熱中症予防に関する情報が掲載されていますのでご覧ください。

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