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穂高交流学習センターの展示等に関する検討懇話会(終了しました)
この会は、第5回をもって終了しました。
会の概要
会の名称
穂高交流学習センターの展示等に関する検討懇話会
概要
穂高交流学習センターの展示等に関する検討懇話会は、穂高交流学習センターの展示室における展示物等に関する事項を検討することが目的です。
提言
5回にわたって行われた「穂高交流学習センターの展示等に関する検討懇話会」の内容を提言としてまとめました。
内容
穂高交流学習センターの地域学習館(仮称)での展示等に関しては、安曇野市交流学習センター施設検討委員会の報告を受け、更に具体的な検討を行うことの必要性から、「穂高交流学習センターの展示等に関する検討懇話会」が設置された。
懇話会では地域学習館(仮称)における展示について議論を重ね、展示等に関し安曇野市の取り組むべき方向性について、下記の事項について委員の意見の一致をみたところである。
今後、安曇野市においてはその示された方向性について、中央図書館の取り組みと併せその具現化に向けた取り組みを要望するとともに、市民自らが学習する場として、積極的に活用されることを期待する。
記
- 穂高交流学習センターは中央図書館を中核に据えた施設であり、その図書館利用のために市民が頻繁に訪れることが推測できるところである。そのような図書館に併設して設置される展示施設における展示については、その内容等について、充分考慮することが必要である。
現状における市民の郷土に関する理解については、詳細とはいかなくてもそれぞれの分野における系統的な理解が充分なされているとは言えない状況にあり、このことは、あらゆる教育の場面等で市民の関心や興味を得るような郷土に関する情報提供が充分ではなかったことによると考えられる。そうであるならば、市民の学習意欲に応えるような郷土に関する情報を提供していくことは、郷土への理解を深め、そして郷土への愛着心を育む重要な施策として今後位置づける必要があり、地域学習館(仮称)として、その設置することの意義はたいへん大きなものがある。
固定的なテーマにとらわれることなく、安曇野の郷土を基軸にした様々なテーマを設定した上で、常設的な展示を常に市民に提供していくことが生涯学習の推進の上でたいへん重要である。内容的には、社会の発展等に影響を及ぼすような活動を行なった安曇野にゆかりのある先達であったり、安曇野の自然、歴史、産業、風習等が考えられる。また、時には市民の関心をひくポピュラーな内容のものも考える必要がある。
なお、充実した内容の展示を行うにあたっては、この施設には、豊かな知識と経験をもった学芸員の複数設置が不可欠である。
- 上記の展示に関し、交流学習センターの交流ギャラリーを中心にガラスケース、展示用ケース等を活用して市民に対して関心を引くよう、また解り易く、企画の内容によっては、展示ギャラリーや多目的交流ホールをも活用し充実した展示を行う。また、市内の各種施設とのネットワークを構築することも、今後の展示の取組を行なう際には重要である。
- 保有している展示可能な資料から企画の内容を検討して展示し、逐次資料の収集をしていくものとする。この場合において、資料の収集や展示について、市民グループとの連携・協働やそれらのグループの育成支援をしていくことも必要である。また、中央図書館又は地域学習館(仮称)として、多様な地域資料や安曇野に関する資料を収集する中で、その資料等について広く情報発信を行い、文化的な安曇野ブランドの高揚を積極的に図っていく。
- 展示資料について、市民が歴史の重みを視覚的に感じることができる資料が必要であり、その収集に努力すべきである。また、市民の研究・学習という観点からは、研究資料の収集も必要である。
- この施設は博物館ではなく、市民の学習、交流、研究活動という観点からその活用を図っていくことが必要であり、市民の活用しやすい設備の充実も必要である。また、市民のこれらの活動のために、学芸員等のサポート体制も必要である。
- 市民の生涯学習の高まりとともに、その成果を広く発表する場として、市民の積極的な活用に向けて、利用し易い施設として運用されることが望まれる。
- 展示に活用した際の資料については、中央図書館における資料の一部として収蔵し、市民の研究や学習の際の閲覧に供する。
- 展示ギャラリーの壁について、可動壁を基本とするが、一部については固定壁を採用することにより、重い作品等の展示も可能になると思われる。また、全てが開放的であるよりは、一部固定壁の採用により、利用者が落ち着きを感じると思われる。
平成19年12月11日
穂高交流学習センターの展示等に関する検討懇話会