ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

「安曇野市」の表記

記事ID:0010799 更新日:2015年12月28日更新 印刷ページ表示

安曇野市の名称の書き方

  • 漢字表記  安曇野市
  • ひらがな   あづみのし 
  • ローマ字   AZUMINO

「あづみの」? それとも 「あずみの」? 

 現在、安曇野市では、市の名称をひらがなで表記する場合、ひらがなの「つ」に濁点をうって「あづみの」と表記する事としています。
 この表記に決まるまでには、これまでの歴史的背景などさまざまな面から検討がなされました(表1を参照)。これら諸説を踏まえ、歴史や文化に深いかかわりを持つ「歴史的仮名遣い」である「あづみの」が適当ではないか、として、平成16年12月14日の第7回安曇野地域合併協議会で、かな表記を「あづみの」とすることが確認されました。

【表1】  協議第50号参考資料より
  「つ」に濁点の
「あづみ」説
「す」に濁点の
「あずみ」説
表記の区分 歴史的仮名遣い 現代的仮名遣い
根拠 南安曇郡誌(大正12年10月15日発行)、穂高神社史(昭和24年発行・宮地直一著)など 昭和21年内閣訓令第8号及び告示第33号による「現代的仮名遣い」の制定、及び昭和61年7月1日内閣訓令第1号及び告示第1号による「現代的仮名遣い」の見直しに伴う「改定現代仮名遣い」の制定
背景 海の神を奉斎する氏族である安曇氏がこの地に栄えたという説。
*ただし、文献によっては諸説がある。
従来のかなづかいは、はなはだ複雑であって、使用上の困難が大きい。これを現代語音にもとづいて整理することは、教育上の負担を軽くするばかりでなく、国民の生活能率をあげ、文化水準を高める上に、資するところが大きい。
「づ」「ず」の
考え方と扱い
海の神を意味する「海人津神(あまつみ)」あるいは、「綿(和多)津見(わたつみ)」を語源とし、「あまつみ」「わたつみ」がなまって、「あつみ」が「あづみ」となる。また、万葉仮名の「つ」は「津」「都」が多く用いられ、いずれも「つ」と読み、濁音になって「づ」となる。
*ただし、文献によっては諸説がある。
発音が[ズ]の旧かなづかいを示す「づ」については、新かなづかいでは「ず」とする。
*公用文作成の要領「国語審議 会会長通知(昭和26年10月30日) <抜粋>」
「4.地名の書き表し方について」
・ 地名をかな書きにするときは、現地の呼び名を基準とする。 ただし、地方的ななまりは改める。
・ 地名をかな書きにするときは、現代仮名遣いを基準とする(ふりがなの場合も含む)。
・ 特に、ジ・ヂ・ズ・ヅについては、区別の根拠のつけにくいものは、ジ・ズに統一する。
「づ」「ず」の
年代的な
区切れ
明治・大正生まれの人 昭和(戦後)生まれの人
主な主張 「ず」にすれば、語源がなくなってしまう。 学校教育上の指導に基づく表記
表記事例 ・ 南安曇郡安曇村(当時の表記)
・ 国営アルプスあづみの公園
・ JAあづみ   など
・ 長野県百科事典(信毎発行)
   =安曇野
・ 臼井吉見の著書「安曇野」
・ JR大糸線安曇追分駅   など

ローマ字表記について  「あづみの」の「づ」 は 「ZU」と表記

 安曇野市では、「あづみの」をローマ字で表記する際、「づ」を「ZU」と表記することとしています。
 ひらがなの「づ」のローマ字表記についてはさまざまな考え方がありますが、「内閣告示第一号」・「国際規格」・「ヘボン式」・「パスポートの記載」などを考慮し、合併協議会において「AZUMINO」と表記することを決めました。
【参考資料】

国語を書き表す場合に用いるローマ字のつづり方[内閣告示第一号(昭和29年12月9日)※抜粋]

  1. 一般に国語を書き表す場合は、第1表に掲げたつづり方によるものとする。
  2. 国際的関係その他従来の慣例をにわかに改めがたい事情にある場合に限り、第2表に掲げたつづり方によっても差し支えない。
第1表 za zi zu ze zo
da (zi) (zu) de do
第2表 di du

国際規格(ISO3602)

「ぢ(ヂ)」「づ(ヅ)」は「ち(チ)」と「つ(ツ)」の有声音として、それぞれ「ち(チ)」「つ(ツ)」に続けて書かれるときや、特定の複合語において用いられるが、ローマ字ではそれぞれ「zi」、「zu」と表記する。

日本語のローマ字表記方式の種類と「づ」「ず」の表記方法

(1)ヘボン式系統

つづりと発音の関係がイメージしやすいが、五十音図との整合性や動詞の活用形の語幹のつづりが不規則になる。

表記方式 ヘボン式 外務省式
(パスポート式)
英米規格
「づ」「ず」の
表記方法
ズ=zu
ヅ=zu
ヘボン式と同じ ヘボン式と同じ
参考実例など JRの駅名表示に用いられている表記方式 パスポート(旅券)の申請のときに提出する申請書に、ローマ字の姓と名を記入するときの表記方式  

(2)日本式系統(※個人の案に基づく方式は除く)

「音韻論」に基づき、日本語固有の「つづりと発音の関係」を意識したもの。五十音図との整合性がよく、動詞の活用形の語幹のつづりがそろう。

主な表記
方式
訓令式 国際規格 日本式 99式
「づ」「ず」の
表記方法
ズ=zu
ヅ=zu
※昭和29年内閣告示は日本式とヘボン式も条件つき許容
訓令式と同じ ズ=zu
ヅ=du
ズ=zu
ヅ=zu
※厳密翻訳の場合は日本式と同じ
参考実例など   「訓令式」を基にISO(国際標準化機構)が制定 訓令式の基礎 社団法人日本ローマ字会(NRK)作成。ISO3602(すなわち訓令式)を基本

皆さまのご意見を
お聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?