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市長あいさつ(令和5年3月定例会)

記事ID:0101074 更新日:2023年2月20日更新 印刷ページ表示

皆様、おはようございます。
定例会開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
本日、令和5年安曇野市議会3月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、お礼申し上げます。

先ず、6日にトルコ南東部において発生した大規模地震に関しまして、トルコ国内のほかシリア等周辺国において多数の死傷者が出ております。
亡くなられた方々とその御家族に心からの哀悼の意を表するとともに、負傷者の方々にお見舞いを申し上げます。
安曇野市におきましても、10日から市役所本庁舎と各支所で義援金の募集を開始しております。広く支援にご協力をいただきますようお願い申し上げます。

また、ロシアによるウクライナ侵略が開始されてから1年が経過しようとしています。
昨年は、在日のウクライナ大使が安曇野市を訪問され、懇談もいたしました。
一刻も早く、ウクライナの皆様をはじめ、多くの皆様に平和な日々が戻ることを期待しております。
市といたしましてもウクライナを支援するため救援金を受け付け、これまでに総額で77万9千円余を、日本赤十字社を通じて支援させていただきました。
出口がみえない状況ではございますが、引き続き支援を継続して参りたいと考えております。

また、政府はこのほど、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けを、5月8日から季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げる方針を決定しました。マスク着用につきましても3月13日から新たな指針を適用し、屋内外を問わず個人の判断に委ねる方針を決めました。
医療機関・高齢者施設などへの訪問時や混雑時の電車内などでは引き続きマスク着用が推奨されますが、マスクを前提とした生活スタイルが大きく変わっていこうとしております。
こうした決定を受けまして、市といたしましても必要な感染対策は取りつつ、公共施設の利用方法の見直しやこれまで停滞していました行事・イベントの平常化を進めると共に、観光振興、地域振興を図って参りたいと考えております。

さて、いよいよ令和4年度の締めくくり時期となってまいりました。
12月議会でも申し上げましたが、私はこの1年、住みたい安曇野、住んでよかった安曇野を実現したいということを第一に考えて、子育て支援や移住定住の促進など、様々な施策に取り組んで参りました。
市民の皆様が安心で安全に暮らせ、安曇野に住んでいることを誇りに思っていただけるまちづくりを進めてまいりたいと思っております。

こうしたなか、1月30日に総務省から住民基本台帳人口移動報告2022年の結果が発表になりました。
これは、住民基本台帳に基づき、国内における人口移動の状況を明らかにするもので、新たに国外から転入してきた方は除かれます。
この報告によりますと、転入超過数、いわゆる社会増が多い市町村として安曇野市が長野県内77市町村のなかで1位という結果でした。
安曇野市は583人、2位の松本市が540人、3位の軽井沢町が420人という状況でございます。
非常に誇れる結果だと捉えております。今後も様々な施策に取り組み、こうした実績を継続できるよう努めて参ります。

また、総合計画のほか、13の個別計画が中間見直しを含め、新年度から新たになります。
令和5年度は計画から実行の年になります。
令和5年度一般会計当初予算の予算編成を行うにあたって、まずは令和5年度から5年間を計画期間とする「第2次安曇野市総合計画後期基本計画」の内容を念頭におきました。
この「総合計画後期基本計画」では、「市の目指すべき将来ビジョン」を、「自然、文化、産業が織りなす 共生の街 安曇野」とし、これを達成するための目標と施策を掲げました。
また、施策横断的に取組む「価値創出プロジェクト」を設定しまして、安曇野の新たな魅力や価値を創出し、既に存在する数多くの魅力を高め、市内外の皆さまに価値として認識してもらうための取組みを進めて参ります。

令和5年度当初予算では、既存事業・新規事業を含め、「5つの価値創出プロジェクト」に紐付く事業を重点としました。
また、これらに加え、予算編成時に意識した点として、物価上昇や円安等の社会情勢を踏まえた財源確保・分配を行うことや旧合併特例事業債の活用期限である令和7年度に向け、有効に活用できるように事業の選択と集中を行うこと、さらに過疎債を有効活用し、明科地域の振興に資する事業を行うこと、こういった点について念頭に置き、予算編成に取り組みました。

令和5年度当初予算(案)の総額は、456億5,000万円で、前年比で29億8,000万円の増加となりました。率にして7.0%の増加でございます。
この予算(案)の額は、平成17年度に安曇野市が誕生して以来最大の規模でございます。
今回大きく増加した理由としては、大規模な施設改修事業を複数予算化したためでございます。今回の改修にかかる主な財源として、借入額の7割が地方交付税で措置される「旧合併特例事業債」を充当することにより、極端に財政運営に影響が出ないようにいたしました。

また、旧合併特例事業債は、令和7年度までが期限となっていますので、この活用期間内にできる事業については前倒しを行い、積極的に着手していくことといたしました。
今回は特に「子ども・教育支援・福祉推進施策」については、優先的に予算案に盛り込みました。
令和5年度当初予算、第2次安曇野市総合計画後期基本計画、それぞれ本議会に議案として提出してございますので、ご審議いただきますようお願い申し上げます。

それでは、市政の状況について報告いたします。
先ず、2月9日に安曇野市を会場に行われました中信四市市長懇談会について報告させていただきます。
懇談では、情報技術通信技術(ICT)を活用して多様な交通手段を一体的に提供するシステム、いわゆる「ⅯaaS(Mobility as a Service)」の広域連携ですとか、行政域を越えたデマンドバスの相互乗り入れ、また、道路交通法の改正による自転車利用者のヘルメットの着用促進や、地域ブランド振興について意見交換をさせていただきました。
私からは、松本盆地における更なる水資源対策について、松本盆地流域水循環計画、これは仮称でございますが、この計画の策定を提案させていただきました。
アルプス地域地下水保全対策協議会で具体的な取組を進めていくことに賛同をいただきました。今後は他の構成自治体や県の意見もお聞きし、広域的に連携して水資源対策を進めて参りたいと考えております。

次に、市の防災関係について申し上げます。
1月29日に、市役所職員を対象に、「糸魚川・静岡構造線断層帯を震源地とするマグニチュード7.6、震度7の地震が発生した」との想定のもと、災害対策本部指揮本部設置・運営訓練を実施しました。
訓練では、情報収集要領や各班の任務及び連携方法等についての確認や、収集した情報を基に、防災行政無線で市民の皆様に状況を伝える訓練のほか、災害対策本部会議を開催し、被害状況等から今後の方針等について指示する訓練を行いました。

また、2月25日には、総務省消防庁の「災害伝承語り部」に任命されている仙台市連合町内会長会 会長の島田福男様をお迎えし、自主防災会や市民の方を対象に、「3.11 東日本大震災 その時、地域は!」と題して、実体験をもとに地域で取り組まれてきた防災活動や地域における自助・共助の考え方などを講演していただく予定です。

災害時における協定の関係では、2月13日に生活協同組合コープながのと「災害時における応急生活物資供給等に関する協定」を締結いたしました。
協定では、災害発生時に、水や食料のほか衛生用品等の応急生活物資の優先供給や運搬の協力をいただける内容となっております。
協定締結により、コープながの様の組織力を生かして、被災者のニーズに沿った生活物資の供給及び運搬体制を強化することができます。
今後は、職員はもとより市民の皆様にも防災意識を高めていただき、それぞれが災害時に適切な行動をとれるよう、啓発活動を行っていくとともに、引き続き反復した訓練を行い、あらゆる事態を想定しながら、災害への備えに万全を期してまいりたいと考えております。

次に、商工観光スポーツ関係についてです。
すでに議会全員協議会でご報告いたしましたが、市営宿泊施設「ほりでーゆー四季の郷」、「ファインビュー室山」両施設に係る第三セクターの経営移譲先の公募結果でございます。
両施設とも応募のあった複数の企業からの提案を1月13日に選定委員会で審査したところ、そのすべてが基準点を満たさず、選定には至りませんでした。
今後、外部専門家による経営診断を早急に実施するとともに、中長期的な経営改善計画を早急に策定し、経営へ反映してまいります。

また、6月4日(日)に開催される「第9回信州安曇野ハーフマラソン」のエントリー受付を1月21日からはじめ3月5日までの予定で行っております。
申込状況は好調で、ファミリーランの部は、エントリー開始から3日後の1月24日には定員に達しまして、受付を締め切っております。
ハーフマラソンの部につきましても、既に定員に対して9割を超える申し込みとなっております。引き続きPRを行って参ります。
また、今回は、大会前日の6月3日(土)にランニングクリニックやトークショーなど、前日イベントの開催を予定しています。
イベントを通じて安曇野市の魅力を発信することで、市内観光や宿泊など地域経済への波及効果を見込んでおります。

次に、農業振興策についてです。
オール安曇野産フルコースの取り組みにつきまして、昨年10月には第1弾として料理研究家 横山タカ子さん監修による和食のフルコース、第2弾では12月にフレンチレストラン「ロティスリー ル・ボヌール 板花」のオーナーシェフ板花芳博(いたはなよしひろ)さんに考案していただいただき、お披露目会を行って参りました。
この度、生産者へのインタビューやお披露目会の様子を収めたプロモーション動画が完成し、YouTubeで公開しております。
自画自賛ではありますが、非常に出来の良いプロモーション動画としてまとめられておりますので、是非、ご覧いただければと思います。
なお、和食のオール安曇野産フルコースメニューのレシピを収めたパンフレット「あづみのの食卓」和食編を当初2000部作成しましたが、大変好評で瞬く間にはけてしまい、さらに1000増刷いたしました。
こういった形で安曇野市産の素材を広く周知し、おいしさを広めていきたいと考えております。

次に移住関係施策について申し上げます。
市では「UIJターン就業・創業移住支援事業補助金」として、東京圏等の対象地域から安曇野市へ移住し、要件を満たす企業等へ就職した場合や創業した場合に、単身の場合は最大60万円、2人以上の世帯では最大で100万円を交付しています。
また、18歳未満の世帯員がいる場合は、1人につき最大30万円をプラスして交付しております。
令和5年度からは、国や長野県の施策に基づき、このうち18歳未満の世帯員に係る支援金の上限額を、30万円から100万円へ引き上げて参ります。
こうした県の補助金、国の支援を最大限に活用して移住施策も進めて参りたいと考えております。
新年度予算案に計上してございますので、ご審議賜りたいと存じます。

次に、子育て支援についてです。
今年度から子育て支援の充実として、生後6ヵ月から12歳までの小児を対象とし、インフルエンザ予防接種の接種費用を、1回につき1,000円の助成を開始しました。
また、3月からは出産・子育て応援事業を開始します。これは、国の施策に基づき、妊娠期から子育て世代への支援として、妊娠時に5万円、出産後に5万円を給付する経済的支援と、妊婦等への訪問相談等を行う伴走型相談支援事業を一体的に行っていくものです。
さらに、新年度からは産後ケア事業の宿泊型に加え、通所型と訪問型を実施していくほか、新生児を対象に実施しております新生児聴覚検査につきましても、経済的負担の軽減を図るため、新たに検査費用の助成を行うこととし、新年度予算案に計上しておりますので、ご審議賜りたいと存じます。

次に高齢者福祉関係では、2月から認知症等による高齢者等の見守り対策として「安曇野市見守りシール」の交付事業を開始しました。
これは、対象となる高齢者等が行方不明になられた場合の早期発見と保護、及び家族介護者の精神的負担の軽減を目的としています。
シールを身に着けた方を発見しましたら、シールのQRコードをスマートフォンなどで読み取るだけで瞬時に家族介護者へ発見メールが自動送信されます。
その後、表示されるインターネット上の伝言板を通し、直接、居場所や安否の確認、引き渡しを行うことができます。この際、個人情報は守られる仕組みとなっております。
この見守りシールを活用し、認知症になってからも、できる限り安心して住み慣れた地域で暮らし続けていけるよう、認知症バリアフリー地域共生社会の実現を目指していきます。

次にDXの推進関係でございます。
マイナンバーカードの交付促進につきまして、1月30日付でお届けいたしました広報臨時号でもご案内いたしましたが、この2月から3月にかけまして、お勤めの方にもご利用いただけるよう土曜日、日曜日に6日間、市役所の本庁、支所及び交流学習センターを巡回し、16会場で出張申請窓口を開設しております。
また、2月1日から本庁舎1階の東ロビーにマイナンバーカードの交付窓口を4ブース増設しまして、カードの受け取りがスムーズに行えるように取り組んでおります。
これからも、カードの取得を希望される皆様が利用しやすい環境を整えてまいりますので、申請がお済でない皆様にご利用いただきたいと存じます。

また、教育関連では、20歳の節目を祝う式典として「二十歳の集い」が、1月8日、ANCアリーナで開催されました。
多くの御来賓の皆様、また、726人の二十歳の若者に出席いただき、これまでの成長を喜び、今後の活躍への期待を込めたエールを送りました。

以上、市政の状況についてご説明しました。

さて、本定例会に付議を予定している案件は、報告1件、議案38件で、この内、条例の制定及び改正が合わせて8件、予算関係が25件、その他が5件です。
条例の制定では、安曇野市の良好な景観・自然環境の保全を図り、太陽光発電事業との共生と市民の生命及び財産を守っていくため、安曇野市太陽光発電設備の設置等に関する条例案を提出させていただきます。
条例におきましては、禁止区域、抑制区域の設定のほか、一定規模以上の太陽光発電設備の設置についての手続き等を定めております。
ゼロカーボンの達成に向け、太陽光発電は欠かせない要素の1つでありますが、安曇野市においては、まず屋根置きの太陽光発電設備を進めてまいりたいと考えております。

また、予算案については、補正予算12件、当初予算13件となります。
一般会計補正予算(第8号)につきましては、国の第2次補正に係る社会資本整備総合交付金の追加内示に伴う「歩道の整備」「公園施設の維持補修・更新」、また学校施設環境改善交付金の追加内示に伴い「三郷小学校長寿命化改修工事」「豊科南小学校・堀金中学校のトイレ改修事業」等を前倒しして実施すること等により、2億9,100万円を増額いたしました。

以上、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

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