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市長あいさつ(令和5年9月定例会)

記事ID:0107116 更新日:2023年8月30日更新 印刷ページ表示

皆様、おはようございます。
本日、令和5年安曇野市議会9月定例会を招集させていただきましたところ、議員各位におかれましては、ご出席を賜り、お礼申し上げます。
定例会開会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

先ず初めに、新型コロナウイルス感染症関係について申し上げます。

昨日、全県に医療警報が発出されました。
新型コロナウイルス感染症が5類に移行後、定点医療機関からの患者届出数と入院患者数が最多となっております。
重症化リスクの高い方を守るため、手洗いや換気、三密の回避に加え、その場に応じたマスクの着用等の配慮をお願いします。
高齢者や基礎疾患をお持ちの方で未接種の方は、追加を含めたワクチン接種の検討をお願いします。
また、発熱やのどの痛みなどの症状がある場合は、出勤や登校など外出を控えることを検討していただきたいと存じます。市民の皆様のご協力をお願いします。

続いて、8月19日に発生した短時間の大雨による災害についてご報告いたします。
穂高有明地域を中心として、時間雨量にして60ミリを超える降雨があり、複数の場所で土砂の流出や道路損壊などの被害が発生しました。

特に被害が大きかったのは豊里区で、人的被害はありませんでしたが、1棟の床上浸水を確認しております。
今後は、国や県とも連携しながら、迅速に沈砂地や河道の確保、立木の除去などの復旧作業を行ってまいります。

さて、今年の夏は久しぶりに恒例行事が通常どおり開催され、安曇野市にも活気が戻ってまいりました。
7月29日に開催された豊科の「あづみ野祭り」や8月5日の「穂高納涼祭」のほか、8月11日には「三郷ふるさと夏祭り」が、また8月26日には堀金で「常念フェスティバル」などが4年ぶりに開催されました。

このうち「あづみ野祭り」には、友好都市の武蔵野市から松下玲子(まつした れいこ)市長はじめ、落合勝利(おちあい しょうり)議長以下16名の武蔵野市議会議員の方々もお越しいただき、お祭りを盛り上げていただくと共に、交流も深めることができました。

また、安曇野の夏の風物詩となりました「安曇野花火」が、8月14日に開催されました。
第16回となる今年は「Resume(レジューム)・再会・安曇野」をテーマに、新型コロナウイルス感染症拡大前の規模に戻して開催しました。
当日は、約4千2百発の花火をご覧いただき、市民の皆様や観光客の皆様に安曇野の夏の夜の思い出を作っていただけたと思います。

また、8月19日には、第32回信州安曇野薪能を8年ぶりに明科龍門渕公園で開催することができました。

当日は、夕立で2時間近く遅れての開演となりましたが、雨上がりの幻想的な能楽公演となりました。
公演を主宰いただきました青木道喜(あおき みちよし)先生をはじめ、ご出演いただいた能楽師、狂言師の皆様に感謝いたしますとともに、事業にご協賛いただきました企業の皆様、チケットをご購入いただきました来場者の皆様に御礼申し上げます。

それぞれのイベントがこのように開催できましたのも、地域の方々や様々な関係者の皆様方のご尽力、協賛いただきました企業等の皆様方のご支援によるものでございます。改めて厚く御礼申し上げます。
今後も安曇野市をさらに活性化できるよう取り組んで参りますので、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

それでは、市政の状況について、市の総合計画に掲げております各目標に沿って報告いたします。

先ず、「魅力ある産業を維持・創造するまち」の関係について申し上げます。

シンガポールでの安曇野産農産物等のトップセールスについて、7月22日から26日の5日間の日程で、あづみ農業協同組合千國茂(ちくに しげる)代表理事組合長やJETRO長野の堤大輔(つつみ だいすけ)所長等とともにシンガポールを訪問しました。
現地のスーパーや飲食店の視察のほか、在シンガポール日本国大使館、自治体国際化協会 クレア・シンガポール、JETROシンガポール事務所、JR東日本、八十二銀行シンガポール支店、全農インターナショナルアジアなど、現地機関を訪問してまいりました。

現地の「令和蕎麦割烹」という日本人が経営するレストランでの試食会では、輸入業者や飲食店関係者、現地メディアなど約30名の方にご参加いただきました。
安曇野市のわさびや信州サーモン、そば、玉ねぎ、味噌などを使った各種メニューのほか、りんごジュースやワインを振る舞い、安曇野の特産品をPRいたしました。
参加者の皆さんは、好意的に受け止めていただいたと感じていますが、それに甘えず、農業と観光を一体的に売り出すチャンスです。それを考え地道に取り組んで行きたいと考えております。
今後の予定として、10月にも同会場において2回目の試食会を実施し、収穫時期などの都合で提供できなかった、りんごやお米なども紹介する予定です。
さらに、11月18日から12月3日まで、同じくシンガポールの商業施設内にあります日本食材スーパー「いろはマート」で「あづみのフェア」を開催します。
本事業を足掛かりとして将来的に生産者が自ら現地小売店や飲食店などに継続的に輸出できるよう取り組みを進めてまいります。

続いて、西山山麓における、ニホンザルによる農作物等の被害対策についてです。

サルの追払いを行う鳥獣被害対策実施隊員を募集したところ、80名を超える申し込みがありました。
このうち、7月に行われた講習会を受講し、実際に追払いが可能な63名の方を「ニホンザル追払い隊員」として任命致しました。
8月8日に行われた任命式には、38名の隊員の方が出席し、任命式終了後、隊員として初めての追払い活動を実施致しました。
当面は、広域電気柵が設置されていない穂高地域を中心に追払いを実施し、その後、堀金、三郷地域へ活動範囲を広げてまいります。
全国的に見ても、一般募集による実施隊として、このように大規模な追払いに特化した取組は例を見ないと聞いております。
取組を通じ、状況を確認しながら、より効果的な追払いにつながるよう、専門家や地域の意見も取り入れ、追払い活動を進めてまいります。
観光振興の関係では、受入環境整備として7月29日から10月末までの間、デマンド交通あづみんの土日祝日運行の実証事業を行っているところです。
安曇野市観光協会では、シェアサイクルと合わせて長距離での周遊に対応できるEバイクを整備し、8月1日から貸し出しを始めました。

また、課題となっている北アルプスへの登山口駐車場の混雑緩和について、7月から三股登山口を対象に自動車の出入りの基礎調査などに着手しました。今後、信州大学の助言等をいただきながら、混雑可視化のモデルシステムの構築を進める予定です。
引き続き、滞在型観光の推進や来訪者の二次交通の充実に努めてまいります。

次に、「学び合い人と文化を育むまち」の関係について申し上げます。

今年も、広島で奇跡的に焼け残った「被爆ピアノ」をとおして平和を考えるコンサートを7月12日と13日に、市内2つの中学校で開催しました。

また、これまで市と市教育委員会では、市民団体の皆さんとともに、毎年、夏に「安曇野 戦争と平和展」を開催してまいりました。
今年は、市内中学校と本庁舎1階ロビーにヒロシマ・ナガサキの原爆投下や安曇野の戦争遺跡に関する説明資料を展示し、併せてウクライナの子どもたちが描いた絵画を紹介して平和学習に役立ててもらう機会としました。

7月22日から8月31日まで穂高神社資料館御船会館で開催されている「終戦記念特別展 戦時下の人々の暮らし」には、豊科郷土博物館や穂高郷土資料館の資料を貸出し、大勢の方にご覧いただいております。
これらの事業が、平和を守るという気持ちを強く持ち、平和の大切さを未来へ伝えていく一助になればと願っております。

また、8月6日には、「広島平和記念式典」に市内7つの中学校から14人の生徒が参加しました。本事業は平成24年から始められ、今回は10回目の節目の開催となります。
本年度は平和に対するより深い学びの実現を目指し、生徒たちは松本大学の「平和創造研究会」の学生から助言を得ながら、現地での体験や感想をまとめ、9月2日(土曜日)に学習成果の発表をしていただくことになっています。
大学生との交流を通じて深まった学習成果が若い世代に発信され、次の世代に引き継がれていくことを期待しています。

アーティスト・イン・レジデンスの関係では、昨年に続き、東京藝術大学出身のアーティストが市内で滞在制作を行っています。
本年は3人のアーティストが、市内をリサーチし市民の皆さんと交流し制作を進めています。中には、市内の農家の手伝いをしたり、南安曇農業高校や豊科北中学校の生徒の皆さんと交流を進めたりするアーティストもいます。
この成果は、10月に穂高交流学習センターで展示します。

また、京都芸術大学と連携したアートプロジェクトも展開しています。京都芸術大学の大学院生12名が、安曇野市内を訪れ、中学生と協力して作品を作ったほか、大学院生がそれぞれのアートを制作しています。こちらは9月に穂高交流学習センターのほか美術館などで展示します。

次に、「みんなでともにつくるまち」の関係について申し上げます。

先ず、交流事業につきまして、8月5日には、江戸川区から江戸川区花火大会に市民の親子をご招待いただき、13組26名の親子が参加しました。
間近で次々にあがる迫力ある花火に、参加者は皆大変感激した様子で、都会ならではの大きな花火大会の雰囲気も満喫していただいたものと存じます。

8月9日、10日には神奈川県真鶴町から小学生14名が来訪し、「山と海の子どもたちの交流会」として、安曇野市の小学生と交流を深めました。
参加者はすぐに打ち解けて、国営アルプスあづみの公園でのクイズラリーやマレットゴルフを一緒に楽しみ、閉会式後には別れを惜しむ場面や再会を約束する姿が見られました。
コロナ禍で途絶えておりました子どもたちの交流事業が再開できたことは、大変うれしく感じております。
今後も状況をみながら、積極的に交流事業を進めて参ります。

また、オーストリア・クラムザッハとの交流につきまして、今年は、姉妹都市締結30周年の年でもあり、相互交流をいたします。
6月には、クラムザッハの訪日団をお招きし、30周年の記念式典も開催したところでございます。
9月26日から10月3日までの日程で、今度は安曇野市から安曇野市議会やクラムザッハ友好会の皆様と共にクラムザッハへの公式訪問をいたします。
両都市の絆がさらに深まりますよう現地で関係の皆様と懇談を行い、特に次世代の若い世代につなげる交流について検討してまいります。

また、共生社会の実現に関しまして、7月7日、内閣府「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」の県内メンバーである阿部守一(あべ しゅいち)長野県知事、丸山将一(まるやま しょういち)エムケー精工株式会社代表取締役社長と私の3人が、「女性から選ばれる長野県を目指すリーダーの会」の発足に向けて、長野県庁で記者会見を行い、発足メンバーを募りました。

第1回のリーダーミーティングが、9月14日に長野市内で開催される予定です。女性の職業生活における活躍の推進に意欲的に取り組むべく、まずは情報や課題を共有して、更なる行動につなげて参りたいと考えております。

次に、犯罪被害者等への支援に関しまして、近年、凶悪犯罪が各地で発生しており、いつ、誰もが犯罪被害者やその関係者となりうる恐れがあります。被害に遭われた方は心身への直接的な被害だけでなく、経済的な困窮など、日常生活を営むことすら困難となる場合が想定されます。
こうしたことから、市では現在、(仮称)安曇野市犯罪被害者等支援条例の制定に向け、事務を進めております。
条例の骨子案をまとめ、パブリックコメントを9月20日から10月19日まで実施していく予定でございます。
年内の条例制定を目指し、犯罪に遭われた方やそのご家族が、1日も早く被害から回復し、再び平穏な生活を取り戻していただけるよう、行政・市民・関係団体らが連携・協力し、社会全体で支援していきたいと考えておりますので、議会の皆様のご理解を賜りたいと存じます。

以上、市政の状況についてご説明しました。


さて、本定例会に付議を予定している案件は、報告5件、議案23件で、この内、予算関係が19件、その他が4件です。

一般会計補正予算(第5号)につきましては、11 億 7,000 万円を増額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ 483 億8,900 万円とするものです。
歳入は、交付額決定による普通交付税の増額、今年度の実績見込みを踏まえたふるさと寄附金の増額などによる補正です。
歳出は、人流データを活用したデマンド交通運行改善調査委託、三郷小学校児童クラブ室の整備、子育て支援を行う市内民間団体への運営補助、農産物の海外販路の開拓に向けたシンガポールでのテスト販売、登山者の二次交通を検討するにあたり、登山口駐車場の状況を映像により把握できるシステムの導入に必要な実証実験費用などによるものです。

次に、令和4年度一般会計の歳入歳出決算状況については、歳入決算額は481億3,724万円、歳出決算額は466億3,976万円で、令和5年度への繰越財源を控除した実質収支額は13億3,231万円の黒字でございます。一般会計と10の特別会計を含めた実質収支額の総額は16億1,350万円となり、全ての会計において黒字決算となりました。
一般会計、特別会計及び企業会計を合せた地方債残高については、安曇野市発足直後の平成17年度末には957億円余りであったものが、令和4年度末には641億円余りにまで縮減(33%減)しています。
地方公共団体の財政の健全度を示す健全化判断比率の算定では、公債費による財政負担の度合いを示す実質公債費比率は、昨年同様8.1%となりました。
また、地方債残高による財政負担の度合いを示す将来負担比率は、地方債の返済に充当できる財源が、将来の返済見込み額を上回っており、算定されませんでした。
いずれも国の健全化基準を大幅に下回っていることから、本市では健全な財政運営が維持されているものと捉えております。

以上、よろしくご審議いただきますようお願いいたします。

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