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フレイルを予防し めざせ健康長寿!(口腔・栄養編)
オーラルフレイルとは
オーラルフレイルとは、噛んだり、飲み込んだり、話したりするための口腔機能が低下することをいいいます。しっかり噛めない(硬いものが食べにくい)、むせる、飲み込みにくい、口が渇く、滑舌が悪くなった(言葉がはっきりしない)、食べこぼす などの症状がある場合は要注意です。
噛む力や舌の動きの低下は食生活に支障を及ぼしたり、滑舌が悪くなることで人や社会との関わりの減少を招いたりすることから、全体的なフレイル進行の前兆となります。自宅で簡単にできるお口の体操で口腔機能を維持しましょう。
歯を失うことや噛めなくなることによって認知症を発症するリスクが高まります
次のような研究結果(※)があります。
・ 歯の数が「20歯以上」の人に対して、歯が「ほとんどなく義歯を未使用の人」の認知症発症リスクは 1.9倍
・ 「なんでも噛める人」に対して、「あまり噛めない人」の認知症発症リスクは 1.5倍
・ かかりつけ歯科医院のある人に対する、ない人の認知症発症リスクは 1.4倍
・ 歯の数が「20歯以上」の人に対して、歯が「19歯以下で義歯を未使用の人」の転倒リスクは 2.5倍
・ 歯の数が「20歯以上」の人に対して、歯の数が「19歯以下の人」の要介護認定を受けるリスクは 1.2倍
※ 日本歯科医師会ホームページ 歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020より研究結果引用。図は介護予防担当にて作成
<外部リンク>
(クリックすると、日本歯科医師会「歯とお口のことなら何でもわかるテーマパーク8020」が新しい画面で開きます。)
介護予防、認知症予防のためにも、お口の体操を行い、お口の健康も維持しましょう。
新型コロナウイルス感染症に負けないために「お家でできるお口の体操」
印刷はこちらから。
新型コロナウイルスに負けないために「お家でできるお口の体操」 [PDFファイル/2.13MB]
(2020年4月公益社団法人日本歯科衛生士会作成)
食生活・口腔ケアをしっかりと
介護予防のためにも、しっかりと栄養をとること、お口の健康を保つことが大切です。
食べて元気に フレイル予防
(画像は抜粋。全12ページ)
※フレイル予防のために、外出や共食を促す記載がありますが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に留意して、人との交流や社会参加に取り組みましょう。
印刷はこちらから。
(厚生労働省)食べて元気に フレイル予防 [PDFファイル/1.49MB]
「高齢者栄養相談窓口」開設について
高齢期になると「フレイル予防」に着目した、運動、食事、お口のケア、生活習慣病予防などの介護予防活動が大切になります。フレイルとは、「加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態」と定義され、加齢により、心と体の動きが弱くなった状態をいいます。介護が必要になる前段階ともいえますが、早めに気づいて適切な予防を行えば、健康な状態に戻る可能性が高いと言われています。
そこで、管理栄養士が、個々の健康状態や栄養、食事に関するお悩みをお聞きして、アドバイス、情報提供を行うことにより、フレイル・介護予防のお手伝いをさせていただきます。
1.相談内容
例として・・・
・低栄養、フレイル予防のための食事
・骨粗鬆症予防のための食事
・高血圧、糖尿病など生活習慣病予防のための食事
・食欲がない、食べ物が飲み込みにくい、水分でむせる方への相談
・その他、高齢者の栄養、食事に関するお困りごと 等
※口腔機能低下など、お口のお悩みがある方は、「高齢者歯科相談窓口」へおつなぎし、市歯科衛生士が相談に応じます。
※疾患をお持ちの方の相談(病態の「栄養指導」)は医師の指示がないと行うことはできませんので、健康状態や病態によっては、適した医療機関等へ相談を引き継がせていただきます。
2.対象者
・概ね65歳以上の市民またはそのご家族
・上記対象者に関係する専門職種(ケアマネジャー等)
3.相談方法
・下記問い合わせ先までお電話にてご相談ください。
・日程を調整したうえで訪問も可能です。
※新型コロナウイルス感染症の状況により訪問を中止する場合があります。
※基本的におひとりさま1回のご相談とし、複数回、継続的な支援はできかねます。
★ダウンロード用「高齢者栄養相談窓口」 [PDFファイル/436KB]
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