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平成30年度「地域支え合い推進フォーラム」を開催しました
安曇野市地域支え合い推進フォーラムを開催しました
地域の支え合いや助け合いを推進することを目的に、12月8日(土曜日)市役所4階大会議室にて、「平成30年度安曇野市地域支え合い推進フォーラム」を開催いたしました。
フォーラムでは、ご近所福祉クリエーター酒井保氏による講演、また市内で活動をしている3つの団体をお招きし、パネルディスカッションを行いました。
当日は200名の方に来場いただき、地域とつながり、いきいきと暮らすことについて共に考えました。
- 「安曇野市地域支え合い推進フォーラム」支え合いの仕組みづくり「生活支援体制整備事業」により実施いたしました。
基調講演 「つながりからうまれる支え合い -あなたは、どんな地域(まち)に暮らしたいですか?-」
ご近所福祉クリエーター 酒井 保(さかい たもつ) 氏
ご近所福祉クリエーターの酒井保さんからは、支え合いのこと、制度のこと、地域のこと、介護予防のことなどについて、ユーモラスを交え、分かりやすくお話いただきました。
今の「支え合い」は、「支え」を学んでいる。自分が「支えられる」側になった視点で考えているか問いかけがありました。皆、自分自身が支えられる立場になったことを想像して、支え合いを築いていくことが大切であると話がありました。
地域のつながりは、社会性と役割を得ることができ、そもそも介護予防は、「社会性を維持するため」のものであると話がありました。介護予防は特別なことではなく、日々の暮らしぶりと食生活(肉料理)を基本にしつつ、「友人・仲間との交流・つながり」が大切であると話がありました。
健康長寿の秘訣は、(1)社会性があって、(2)毎日よく動き、(3)肉料理を食べることであり、地域の中に、現在、活動しているサロンのような、いろんな形でつながりを切らない、関心を持ちあう場面、場所づくりを進めることが大切とまとめられました。
生活支援コーディネーターの紹介
映像: 生活支援コーディネーター(Youtubeリンク)<外部リンク> |
講演の中では、現在、市内で活躍している「生活支援コーディネーター」の紹介をしていただきました。地域の支え合いによる生活支援や介護予防について、「こんなことをやってみたい!こんなことがあったらいいな!」を共につくっていきます。
どうぞ、よろしくお願いします!
パネルディスカッション 「地域とつながり、いきいきと暮らす」
◆パネリスト
(1)アルプス区体操教室
- 健康づくり推進員 常田 佐代子(ときだ さよこ)氏
- アルプス区長 百瀬 陽子 (ももせ ようこ)氏
(2)シルバーカフェ安曇野
- 代表 清水 百合子(しみず ゆりこ)氏
- シルバーカフェ代表理事 北原 修 (きたはらおさむ)氏
(3)踏入区
- 踏入区長 下里 秀人 (しもさとひでと)氏
◆助言者
ご近所福祉クリエーター 酒井 保 氏
◆コーディネーター
市民生活部長 宮澤 万茂留(みやざわ まもる)
資料(1) : アルプス区体操教室 [PDFファイル/14.55MB] |
資料(2) : シルバーカフェ安曇野 [PDFファイル/20.02MB] |
資料(3) : 踏入区 [PDFファイル/20.62MB] |
映像 : パネルディスカッション(Youtubeリンク)<外部リンク> |
(1)アルプス区体操教室
豊科のアルプス区は、区ができてから約50年あまり、時代を共に過ごした子育て世代が後期高齢者にさしかかり、高齢化率は40%を超えてきました。
みんなで元気に支え合いたいとの思いから、公民館建て替えをきっかけに「健康体操教室」をはじめました。アルプス区の部制度導入に伴い、福祉部の地区社協事業も組み入れ、これまで以上に顔見知りが増え、人の輪が広がり、見守りにつながっているという報告がありました。
(2)シルバーカフェ安曇野
シルバーカフェ安曇野は、平成29年4月に三郷の二木区に、「行きたい時にいつでも行かれる場所」として、自宅にて始めた常設サロンです。健康体操や会員同士による多彩なプログラム(手芸、絵手紙、歌唱、麻雀、オカリナを吹こう、大人の塗り絵など)に、シルバー世代が集い、楽しめるコミュニティカフェを行っています。
(3)踏入区
高齢者は、地域の中で、柔らかな誘いで交流をしたい。同じ嗜好、同じ趣味の人たちとは、自由に交流できる「場」をつくりたい。豊科の踏入区は、このような高齢者の思いから、世帯間交流や地域の同好会のつながりを工夫しています。
地域の中には、文化、伝統の担い手である高齢者の活躍の場があることから、役割を発揮して、地域のつながりから次世代に地域を引き継ぎたいと話がありました。
パネルディスカッション まとめ
ご近所福祉クリエーターの酒井保さんからは、2025年は、高齢者の問題とともに、実はこどもの問題となる。子どもにとっては、地域の高齢者の存在がわからない。子どもと高齢者のつながりを意識的につくることが必要で、子どもを切り口にした取組をすることで、その親世代の参加が促され、地域の中のつながりが生まれると話がありました。
「地域の中で気になる人がいる」、「どんな形で参加を促せばよいか」、「なかなか参加してくれない(男性)」とよく話題にあがる。そのような話を聞くと、無理にサロンにきてもらわなくてもかまわないのではないかと思っている。声をかけ続けて、気にしていることを伝える。大事なことは、気にかけるという意識をもっている、そういう地域に意識がかわってきたと考えることが大事と話がありました。
「助けてと言える人」は人口の3%しかいないが、「助けてと言われたら助ける人」は、97%もいるという報告がある。助けたいという思いは誰もが持っている。自分が支えられる側になる視点をもって、地域の中で、支え、支えられの双方向の関係になれば、自分が年をとっても住みやすい地域になっていくと話がありました。
コーディネーターの宮澤市民生活部長からは、こども、障がい者、高齢者、だれもが、得意なことを地域で発揮していくことが生きがいにつながっていく。普段の生活の中で、誰もが誰かに支えられている。そして、誰かを支えている。支え合いは皆が主役であるとまとめられました。
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