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地球は、他の惑星と異なり、急激な温度変化が生じにくい特徴があります。これは、地球のまわりを二酸化炭素・メタン・一酸化二窒素・フロンガスなどの温室効果ガスを含む大気が取り囲んでいるからです。太陽から降り注ぐ光によって地表が暖まると、そこから輻射熱が放出されます。その熱を温室効果ガスが吸収・再放射することで、生きものにとって住みやすい温度に保たれています。
しかし18 世紀後半以降、産業の急激な発展に伴う石油・石炭などの大量消費によって、温室効果ガスが大量に放出され、大気中の濃度が高くなりました。その結果、熱の吸収・放射量が多くなり、気温が上昇しています。これを「地球温暖化」といいます。
安曇野市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)は、「地球温暖化対策の推進に関する法律」の第21条に基づき、「地球温暖化対策計画」(令和3年10月22日閣議決定)に即して、区域の自然的社会的条件に応じて、温室効果ガスの排出量の削減を行うための施策に関する事項を定める計画、いわゆる「地方公共団体実行計画(区域施策編)」に相当します。
2021(令和3)年3月に策定された「第3次地球温暖化防止実行計画(事務事業編)」(市役所を一つの事業所として位置づけた環境保全率先実行計画)とともに、安曇野市の地球温暖化対策を支える計画です。
第2次安曇野市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)の期間は、2023(令和5)年度から2030(令和12)年度までとします。基準年は2013(平成25)年度とし、国の「地球温暖化対策計画」に合わせて、2030年度の目標値を設定します。ただし、新たな課題などの発生や対策技術の向上、社会的情勢などの変化に柔軟に対応する必要があることから、必要に応じて適宜見直しを行います。
地球温暖化対策推進法により規定されている地球温暖化の原因となる温室効果ガスは、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン類、パーフルオロカーボン類、六フッ化硫黄、三フッ化窒素の7種類です。
そのうち、排出量の大部分を占めているのが二酸化炭素であること、二酸化炭素以外の温室効果ガスの排出量の把握が困難であることから、本計画では、二酸化炭素のみを対象とします。
2050年度におけるゼロカーボンの実現に向け、2030年度のCO2削減目標を50%(2013年度比)と設定します。
計画の推進にあたり、以下の項目に取り組んでいます。集計結果も併せてご覧ください。
市民の皆様にご家庭での電気、ガス、灯油、ガソリン、軽油の月ごとの排出量を報告していただいております。
環境家計簿モニターを募集しています。詳しくは以下のページをご覧ください。
事業者の皆様を対象とした省エネに関する取り組みについてのアンケートを実施しています。
最新の統計データ※を用いた市内の温室効果ガス排出量の推計及び将来予測を行いました。※推計に必要なデータが入手可能な時点における推計、将来予測
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