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支え合うこと。共に成長すること 病児の家族がつながる場「ピアサポート」を広げる

記事ID:0108740 更新日:2023年11月1日更新 印刷用ページを表示する

purofu

仲谷さやかさん

ピアサポートの輪、地域に広げたい。

「お母さんたちはどんな風に自分の心を維持しながら、病児のケアを乗り越えているんだろう」。仲谷さやかさんは、自身の疑問がきっかけとなり、医療的な支援が必要な子ども(医療的ケア児)や病児を支えるピアサポートの活動をしています。
「ピア」とは、もともと「同じ境遇の仲間」という意味。ピアサポートは、病児、障がい児の母親が集い、同じ悩みを共有したり、情報交換をしながら、共に支え合い、成長していこうとする場です。近年、医療の進歩により、危険な状態で生まれた新生児の生存率が高まっています。そして、退院後は、家族が痰吸入やチューブからの栄養注
入など「医療的ケア」を24時間体制で行いながら、子どもと共に地域で暮らしています。

 

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病児をケアしている母親は、外出や交流が減ることで孤立しやすい。仲谷さんはピアサポートの活動に関わることで地域とつながり、心の負担が軽減された。


仲谷さんの長男・悠生ちゃんも、生まれた時から心疾患を患っています。悠生ちゃんの疾患が分かったのは、妊娠15週の時。120が標準的とされる胎児心拍が60まで下がるなど、危険な状況が続く毎日でした。そんな状況でも仲谷さんは「話された方もどう答えていいか困ってしまうだろうし…」と、胸の内を周囲に打ち明けることはありませんでした。そして、悠生ちゃんが退院すると、日中は二人だけの生活が始まります。仲谷さんは、地域との関わりもなくなり、心も身体も疲弊していきました。
「病児ママが身近な地域でつながる場がほしい」。
そう実感した仲谷さんは仲間と共に今年3月から「おしゃべり会」を開催。「ママ友」の会話を楽しみながら、体験を語り合うことで気持ちが共鳴し、母親同士の心のつながりができていきました。それと同時に、同じような境遇の母親が身近にも多くいることが分かりました。
今後は、ピアサポートの活動の輪をさらに広げ、外出が難しく、交流会に参加できない母親ともつながれるようにと、LINEを通じた交流も計画しています。
「家族の前で話しづらいことも、ここでは話せる『安全な場所』でありたい」。
仲谷さんは、交流に込めた願いを語ります。

 

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<MEMO>

●医療的ケア児
人工呼吸器や胃ろう等を使用し、痰吸引や経管栄養などの医療的 なケアが日常的に必要な児童。全国で 2 万人以上、県内で 500 人以上いる。
●ピアサポート
同じような立場や境遇、経験を共にする人の支え合いを表す。
●病児ご家族のためのピアサポート「mama cafe peer」
病児ママを対象とした仲 谷さん主催の交流会。オンライン、対面で開催。

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