■3月14日 商品案採用報告会
卒業論文発表会(新型コロナの影響により、一般公開中止。参加事業者は後日DVDで視聴)で商品開発研究の報告を受けた参加事業者は、その後、商品案を採用するか検討。「まちの駅 安曇野ベース」が、城倉瑞姫さんの「ワサビのレアチーズケーキ」、原田洋輔さんの「信州具材を使った味噌ピザ」、待井みちるさんの「スイートコーンようかん」の3つを採用し、商品化することとなりました。
まちの駅 安曇野ベースでは、さらなる改良などを行い、早ければこの春にもに商品化したいとのことです。
プロジェクト概要
安曇野市では南安曇農業高校と連携し、市の主要作物や特産品をテーマとした加工品等の商品開発に取り組んでいます。南農高校の生徒が3年次に行う卒業研究や課外活動のなかで商品開発試作に取り組み、その研究成果を市内事業者が活用することで実際の商品化に結び付け、市の農業を始めとした産業振興を目指すためのプロジェクトです。
プロジェクトの特徴
■若いアイデアの活用
新たな商品を開発するには既存の枠組みにとらわれない発想が必要ですが、当プロジェクトでは高校生ならではの斬新なアイデアを商品開発に活かすことができます。
■事業者の要望を踏まえた本格的な研究
卒業研究は高校3年間の学業の集大成。各生徒は、当プロジェクトに参加する事業者の要望も踏まえ、主体的に研究テーマを決め、卒業論文にまとめます。食味調査や市場調査等も行った本格的な研究成果を商品開発に活かすことができます。
■話題性に期待
地元高校生が考案した商品は、市民の注目度も高く集客効果を期待することができます。当プロジェクトを通じて商品化に成功したあかつきには、市も積極的に情報発信を行っていきます。
スケジュール
令和3年度の取り組み
現在進行中のプロジェクト2年目(令和3年度)の取り組みをご紹介します。
■4月14日 オリエンテーション
2年目のスタートとなる「オリエンテーション」が南農高校で行われました。今年度は「辰巳」「あづみ野菓子工房 彩香」「薬師平リゾート(まちの駅 安曇野ベース)」の3社にご参加いただくこととなりました。
オリエンテーションでは、昨年度の取り組みを振り返りながら、プロジェクト概要を説明。その後は昨年度からの改善点のひとつとして、マーケティング講座を行いました。今後は事業者見学会などを経て、研究に取り組んでいきます。
■6月7月 「あづみ野菓子工房 彩香」「辰巳」見学会

昨年度からの改善点、マーケティング的視点を加える試みとして事業者見学会を行いました。生徒たちが参加事業者の店舗等を訪問し、商品開発のアイデアを得るための取り組みです。彩香では「安曇野の素材を生かしたお菓子づくり」のコンセプトを学び、辰巳では「高校生の発想力を活かしてほしい」との要望をいただきました。
■6月30日 「まちの駅 安曇野ベース」見学会
安曇野の里に新しく誕生する「まちの駅 安曇野ベース」の見学会は、オープンを翌日に控えた6月30日に行われました。
安曇野の情報や交流の「基地」というコンセプトや、地元客を大切にした店舗づくりについて学びました。また、すでに新しい商品像をイメージできている生徒もいて、既存商品についての具体的な質問もありました。
■7から11月 試作用の原材料を提供
■10月15日 中間発表会(試食会)
7月から本格的に商品開発研究に取り組んできた生徒たち。複数回の試作を経て、次第に商品案が形になってきました。
10月15日、参加事業者や市職員を招いての中間発表会(試食会)を開催しました。昨年度の反省も踏まえ、試食によって得られた意見を、最終案に活かすための取り組みです。商品開発の経緯やコンセプトなど、生徒が3人ずつ発表したあと、実際に商品を試食。どれも美味しいものばかりでしたが、参加事業者からは商品化を見据えて、たくさんの質問やアドバイスが出されました。来年1月の最終発表が楽しみです。
令和2年度の取り組み
プロジェクト初年度となった、令和2年度の取り組みを写真や動画で振り返ります。
■5月29日 オリエンテーション
令和2年度は、Vif穂高と三郷サラダ市がプロジェクトに参加。オリエンテーションは4月中旬の開催を予定していましたが、緊急事態宣言によって延期となり、5月29日の開催となりました。
オリエンテーションを経て、グリーンサイエンス科フードコースの生徒全15名が商品開発に取り組むこととなりました。
■10月30日 研究授業公開
5月にスタートしたプロジェクトも、いよいよ大詰めを迎え、生徒たちの商品開発研究は最終段階に。そんな過程を見ていただこうと、10月30日にはマスメディアに向けて研究授業の様子を公開しました。
■1月30日 南農高校 卒業論文発表会
商品開発に取り組んできたグリーンサイエンス科フードコースの生徒全15名が、半日×16回の授業で行ってきた研究成果を卒業論文にまとめ発表。プロジェクトへの参加事業者に対し、商品のコンセプトや製造方法、商品化に向けての課題等を報告しました。