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【中級編】 展示会に出展!知っておきたいポイント
展示会に出展!知っておきたいポイント
初めて展示会に参加する場合、どんな準備をすればいいのか分からず困ってしまいますよね。そんな方に向けて、展示会出展で押さえておくべきポイントを紹介します。
1.目的にあった展示会を選ぶ
1-1 目的を決める
展示会出展の目的には、大きく分けて「(1)顧客の認知度向上」「(2)商談機会の獲得」「(3)既存顧客との関係濃厚化」の3つがあります。3つの目的のうち、どれが今回の展示会でやりたいことなのかを考えたうえで、参加する展示会を選びましょう。
例えば、既存顧客との関係濃厚化が目的なら、企業ロゴや定番商品などを目立たせるのがいいでしょう。認知が目的なら、キャッチコピーやブースのデザインに工夫が必要になってきます。
1-2 ターゲットを決める
目的が決まると、ターゲットは明確になります。具体的にターゲットとなる人の、業種、職種や役職・立場など。どのような人に来てほしいのかをイメージしましょう。目的が明確になったら、あとは開催時期や場所、予算を考慮し、条件にマッチした展示会をいくつかピックアップしたうえで、比較検討してみましょう。
1-3 参加する展示会を決める
今年度開催される展示会のいくつかをご紹介をします。
【商業(食品)系】
・スーパーマーケット・トレードショー2024<外部リンク> 【2024.2月開催】
・Foodex Japan 2024<外部リンク> 【2024.3月開催】
【工業系】
・第35回日本ものづくりワールド<外部リンク> 【2023.6月開催】
・テクニカルショウ ヨコハマ2024<外部リンク> 【2024.2月開催】
・Opie'23<外部リンク> 【2023.4月開催】
※上記の展示会は全て【上級編】で紹介する「市長が認める展示会」です。
2.展示会ブースの大きさと場所を決める
ブースの場所と大きさは展示会への出展効果を左右させる重要な要素です。それによって、設営費用や当日のスタッフ数なども変わってきます。出店するブースの位置は、申し込みの際に出展者が決められる展示会もあれば、主催者が差配する展示会や、くじ引きで決まる展示会もあります。入口の近くや来場者の目について集客がしやすい位置だと出店費用も高く設定されていまし、 良い場所から埋まっていきますので、場所取りができるタイプの展示会に出展する場合は、募集が始まったら早めに申し込みましょう。
2-1 大きさを決める
ブースの大きさを決める際は
(1)製品の展示にどのぐらいのスペースが必要か?
(2)説明・商談にどのくらいのスペースが必要か?
といった点を考慮して決めましょう。
2-2 場所を決める
ブース位置を決める際は、以下の条件を満たすブースが有利と言われています。
(1)開放面が多い
開放面が多ければ多いほど、ブースと来場者の接点が増え、ブースへの呼び込みがしやすいです。
(2)広い通路に面している
広い通路は来場者の通行量が多いため、集客がしやすくなります。またブースの看板を見られている時間も長くなるので、そういった意味でも有利です。
(3)来場者の入口、出口に近い
ほとんどの展示会は入口と出口が一緒です。来場者が必ず一度は通る場所といえるので、入口、出口付近のスペースは有利です。
(4)集客力の強い企業が近くにある
名前の知れた企業や、集客力の強い企業、展示会主催者により開催されるイベントの会場付近などは、定期的に人の流れができるため、見てもらえる機会が増えます。
上記、一般的に集客に有利とされるスペースに関しては、費用も高く設定されていますので、費用対効果を考慮してブース位置を決めましょう。
3.出展経費を試算する
自社の製品を展示会に出展してPRしたいものの、現実的には費用次第という方も多いのではないでしょうか。出展に係る費用を確認していき、コスパのよい展示会出展にしましょう。 展示会のブース装飾は、陳列棚の設置やカーペット貼りなど自社内だけでやれなくはありませんが、見栄えにこだわるのであれば、専門業者に依頼することも検討しましょう。
3-1 出展費用
展示会に出展すること自体に費用がかかります。出展費用は、展示会の規模や使用するスペースによって変わってきます。使用するスペースの広さの単位は1小間(コマ)と呼ばれ、1小間3m×3mで設定されているのが一般的です。全国規模で開催されるようなイベントであれば、1小間30から50万ほどが相場です。規模が小さいものであれば、数万円で出展できることもあります。ただし、展示会の知名度は来場者数にも大きく影響します。そのため、出展する目的を踏まえ、それを達成できそうな規模のイベントを選ぶことが大切です。また、出展費用が出展料のみなのか、そのほかの費用も含むものなのかも確認しておく必要があります。
3-2 設備費用
次に、ブースの施工費用がかかります。具体的には、床面工事や壁面工事、電気工事費用などがありますが、これらは出展費用に含まれている場合とそうでない場合があるので、あらかじめ確認しておきましょう。主催者側が「パッケージブース」といって、ブースを簡単に設置できるセットアイテムを用意している場合もあります。施工費用の圧縮が可能ですが、パターンが少ないと他社のブースと似てしまい、目立てない可能性があります。ブースの設置には、次に説明する装飾も含めると、材料や工事費用で50万円から100万円ほどかかる場合もあり、結果的に、出展費用より高くなることも少なくありません。
3-3 装飾費用
ブースの装飾費用については、どこまでこだわるかによって、費用が大きく変わってきます。凝りすぎると費用も膨らみますが、ほかのブースと比べたときに見劣りするものでは集客効果を期待できません。閑散としたブースでは、かえって悪目立ちしてしまうでしょう。そのため、装飾については、費用対効果のバランスを取りながら、できるだけ集客やブランディングに貢献できるものにしたいところです。
3-4 その他の費用
そのほかに必要な費用として挙げられるのは、スタッフの人件費や配布物の制作費用などです。人件費のなかには、スタッフ用のマニュアル作成費、交通費や昼食代などが含まれます。スタッフ用にユニフォームを作成する場合はその費用も必要です。展示会に必要な配布物は、パンフレットです。手に取ってみたい、ぜひもらって帰りたいと思わせるデザインを工夫しましょう。ノベルティは必ず準備しなければならないわけではありませんが、展示会の規模や目的によっては作成も検討しましょう。