安曇野市内でメジャーな移動手段といえば、まだまだ自家用車・・・。
しかし、私たちの家庭から排出されるCO2量(世帯当たり、用途別)のうち、「自動車」からの排出量は、「照明・家電製品など」に次いで2番目に多く、全体の2割を占めています。
自動車という「移動」手段を見直すことは、CO2排出抑制・地球温暖化対策に大きな意味があります。
こうした状況において、普段から利用している様々な移動手段を工夫してCO2排出量を削減しようという取組「スマートムーブ」が広がっています。
CO2を減らすだけでなく、体を動かすことで健康や快適さにもつながる「スマートムーブ」。皆さんも始めてみませんか。
スマートムーブが推進する5つの取組
公共交通機関を利用しよう
- 電車やバスなどの公共交通機関は、CO2排出量が少ない移動手段です。通勤や通学はもちろん、旅行やちょっとした外出なども電車やバスの利用を心がけてみましょう。(→地域公共交通のご案内)
- 駅階段の上り下り、駅までの徒歩移動など、健康面でもプラスになります。
自転車・徒歩を見直そう
- CO2を全く排出しない自転車や徒歩などでの移動は究極の「エコ」です。
- 渋滞の起こりやすい中心街や最寄り駅までの移動、そして乗換えの駅間の移動などは自転車や徒歩を積極的に活用しましょう。地球温暖化防止につながるのはもちろんのこと、使い方を工夫すれば利便性や健康面などにも効果的です。
毎日を安全かつ快適に自転車・徒歩通勤するためには、いくつか注意が必要です。
・交通ルールを守りましょう。(→自転車安全利用のための五つルール)
・体調や天候が悪い場合は無理をせず、休暇をとるか、公共交通機関などを利用しましょう。
・反射材の着用や早めのライト点灯を心がけましょう。
・携帯電話を見ながらの運転や歩行はやめましょう。
・極端に交通量の多い道、人通りや街灯の少ない道はなるべく避けましょう。
・自転車は、空気圧の調整、チェーンへの注油、ブレーキの交換など、早めにメンテナンスをしましょう。
自動車の利用を工夫しよう
- 自動車運転の際、ふんわりアクセルやアイドリングストップ等のエコドライブを実践すると、燃費も良くなり経済的、そして加減速の緩やかな周囲に気を配った運転を実践することで交通事故も減り、安全にもつながります。(→エコドライブについてさらに詳しく)<外部リンク>
- 現在、ハイブリッド車やEV車をはじめ、さまざまなエコカーがあります。エコカーへの乗り換えはCO2を大幅に削減できるだけでなく、エネルギー消費を抑えることでランニングコストを節約できます。
長距離移動を工夫しよう
- 目的地への到着時間が正確である新幹線などの公共交通機関の利用や、旅行先ではバス、電車、自転車などの観光ツアーを選択するなどCO2を削減できる要素はたくさんあります。
- 近くの駅まで公共交通機関を使い、現地で車を手配するなど、便利な工夫もできます!もちろん、自動車の利用はエコドライブで。
地域や企業の移動・交通におけるCO2削減の取組に参加しよう
- 【カーシェアリング】
カーシェアリングとは、1台の自動車を複数の会員が共同で利用する新しい利用形態のこと。利用時間に応じて料金を支払うことができる経済的なシステムです。
- 【コミュニティサイクル】
コミュニティサイクルとは借りた場所だけでなく、別の場所でも返却ができる、環境にやさしく健康にも良い自転車を使った新しい公共交通システムです。
- 【パーク&ライド】
自動車を駅周辺の駐車場に停めて(Park)、電車やバスに乗り換えてもらう(Ride)取組「パーク&ライド」です。
- 【エコ輸送】
荷物を送ろうとする際、輸送時のCO2排出量を減らす努力をしている輸送会社を選択するのもオススメです。エコ輸送を選択することは、地球温暖化防止につながります。
市民・事業者の皆さんへ
スマートムーブによる省エネ推進のためには、地域全体での取り組みが必要です。
自転車や徒歩による通勤・通学・移動のしやすい街づくりへのご協力をお願いします。
- 事業所などへの駐輪場や更衣室の整備、空気入れの貸与等にご協力ください。
- 歩道や自転車通行帯の設置など、道路整備へのご協力をお願いします。
計算してみよう
例えば、体重60kgの人が、往復10kmの車通勤を、月に10日、自転車通勤に切り替えたとしてみましょう。
ガソリンを180円/L、通勤時の平均燃費を10km/L、自転車をこぐ速さを平均20km/hとすると、
なんと、1日あたり、消費カロリーが約240kcalも増加。
さらに、1日たった30分程度の運動で月1,800円も燃料費の節約に。
350ml缶のビール(約150kcal)なら2日に1回飲んでも実質カロリーゼロ !?
欲しかったちょっと高めの自転車(10万円)も、5年使えば実質ゼロ円 !?
これは、今すぐはじめるしかないでしょう!
以下のファイルをダウンロードして、自分の通勤スタイルにあわせて、計算してみましょう。
→ノーマイカー通勤試算表(クリックするとエクセルが開きます。) [Excelファイル/18KB]