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【別冊】安曇野市子ども会育成会だより
昭和63年8月の開設以降24年間、安曇野および大北地域への玄関口として利用されてきた豊科IC(インターチェンジ)が、10月7日、安曇野ICに名称を変更しました。市では同日、安曇野スイス村サンモリッツ(豊科南穂高)で記念式典を行いました。式典には国、県、近隣市町村の関係者約100人が出席しました。式典で宮澤市長は「名称変更を機に近隣市町村と連携しながら、全国に情報を発信していきたい」と話しました。
市では今回の名称変更を機に全国へ向け「安曇野」の知名度向上を図り、市民の皆さんと共に「田園産業都市安曇野」のさらなる地域発展・観光振興を進めていきます。
平成23年度安曇野市の各会計の決算が9月定例市議会で審議されました。特別会計の下水道事業会計と農業集落排水事業会計の決算は不認定、その他の各会計決算は認定されました。
この決算を元にした普通会計(一般会計・同和地区住宅新築資金等貸付事業会計)の決算状況をはじめ各会計の決算状況をお知らせします。
平成23年度の歳入決算額は382億400万円で前年度比1億3700万円(0・4%)
増となりました。歳出決算額は379億1800万円で前年度比1億6000万円(0・4%)
増となりました。
歳入から歳出を引いた額(形式収支)は2億8600万円で、そこから翌年度へ繰越すべ
き財源1億800万円(繰越明許費)を差し引いた実質収支額は1億7800万円の黒字になりました。
自治体の財政状況が良好かどうかを示す指標として健全化判断比率があります。安曇野市は財政再建に取り組まなければならない水準(早期健全化基準:実質公債費比率25.0%、将来負担比率350.0%)を大幅に下回る比率を維持しています。
市の借入金にあたる市債の平成23年度末残高(グラフ1)は、全会計の合計で910億4千万円となり、前年と比べると13億円減少しています。
一方、市の貯金にあたる基金残高(グラフ2)は、財政調整基金や減債基金については年々増加となっています。また、目的のあるその他の基金についてもそれぞれの事業推進のため積み立てを行っています。
普通会計における今後の市債残高の推計(※)は、平成23年度末時点でグラフ3のようになります。平成27年度まで計画されている、本庁舎建設や保育園整備などの事業実施により市債残高が増加しますが、年度毎の事業の平準化を図り、借入額の抑制に努めます。
市債のうち、臨時財政対策債と合併特例債の発行状況は上の表のとおりです。臨時財政対策債は、地方交付税として交付するべき国の財源が不足するため、その穴埋めとして地方公共団体自らに地方債を発行させる(借金させる)制度です。償還に要する費用は、後年度の基準財政需要額に算入されるため実質的な負担はありません。合併特例債は、新たなまちづくり・地域づくりを進めるため、庁舎等公共施設や道路などの建設事業や地域振興事業のための積み立てなどに使うことができる地方債(借金)です。対象事業費の95%に充当でき、返済する際の元金と利子の70%相当額が、毎年基準財政需要額に算入される制度になっています(償還期間は20年以内)。市ではこれらの制度を活用し、安曇野市まちづくり計画に基づいた子育て関連施設の保育園や児童館、交流学習施設、安曇野赤十字病院建設費補助などの建設事業に使用しました。
一般会計とは別に独立して経理を行う特別会計では、各会計とも赤字の決算がなく、黒字決算となりました。
下水道特別会計については、決算審査時、監査委員から次のような指摘がありました。
本年9月定例議会では、市が提出した決算報告のうち下水道事業特別会計および農業集落排水事業特別会計の2つの特別会計決算について、「不認定」とされました。
今回、議会建設水道委員会が2つの会計を不認定とした理由、指摘事項は次のとおりです。
こうした指摘を真摯しに受け止め、市では10月から市税以外の料金・使用料についても収納体制強化を一層図り、未収金の縮減に向けて努めています。
民間の企業会計のように利用料金などの収益で運営する公営企業会計は、水道事業会計と市営宿舎事業会計の2つの会計があります。市民の皆さんが普段使用する水道を扱う水道事業会計の決算状況は次のとおりです。収益的収支は、水道水を供給するための管理・運営に関する経費と財源です。主な収入が水道料金で、総額は20億2778万6千円となりました。支出については主に水道施設の修繕費で、支出総額は19億176万9千円となりました。これにより23年度の純利益は1億1256万4千円の黒字となります。黒字分は建設改良積立金として積み立て、水道施設を新しくするために活用します。
資本的収支は水道施設を建設・改良するための経費と財源です。主な収入は、下水道工事に伴う水道管布設替工事の負担金で、収入総額は1億5203万3千円となりました。支出については主に災害時に水道水の確保をするための配水池、緊急遮断弁設置工事、老朽管の布設替工事、国等からの借入金返済で、支出総額10億5970万1千円、差し引き9億766万8千円の不足となりました。不足分については、収益的収支で生じた利益を積み立ててある建設改良積立金等を活用して水道施設建設工事費に充てています。
市営宿舎事業会計は、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額199万円を、過年度分損益勘定留保資金189万5000円および消費税資本的収支調整額9万5000円で補てんしています。
市の職員数や給与などの状況を公表します
人事行政の運営等の状況
市の水道事業は、これまで旧町村単位に5つの水道事業で経営していましたが、本年9月に豊科水道事業と三郷水道事業を統合する事業認可を受け、新たに安曇野市水道事業を創設しました。この統合により、濁り水の影響を受けやすい黒沢川の水源を廃止し、水量、水質ともに安定した地下水への水源転換が可能になりました。新たな水源には三郷地域の新設井戸と豊科地域の水道水を有効活用することで、市内の水道の水源はすべて地下水になります。水源転換に必要な工事は、本年度から平成27年度までの予定で、総事業費は約23億円を見込んでいます。事業の財源の一部には、合併特例債をはじめ、県補助金なども充てる予定です。
本年度は一部管路工事に着手し、送水管・ポンプ施設は、黒沢川の濁り水の影響を受けやすい小倉配水系の工事を先行します。新水源の利用開始は平成26年度末を予定しています。
三郷地域の水道超過料金の改定を行います
豊科・三郷地域の事業統合により、豊科地域の水道料金に統一されるため、三郷地域については、水道超過料金の改定を行います。平成25年4月請求分から、2カ月で使用水量61立方メートル以上の超過料金分が、1立方メートルあたり150円から180円に改定となります。なお、下水道料金の改定はありません。
利用者の皆さまのご理解とご協力をお願いします。
平成25 年春、新本庁舎建設工事が始まります。これまで市民の皆さんから、市民説明会・ワークショップ等でさまざまなご提案をいただきながら、新本庁舎建設計画を進めてきました。今回は、市民参加による「新本庁舎建設記念イベント」のアイデアを募集します。記念レリーフ制作や植樹など、庁舎建設が多くの市民の皆さんの思い出となるようなアイデアをお寄せください。
記念イベントは、皆さまからいただいたアイデアを参考に検討し、決定します。アイデアの概要は、後日ホームページなどで公表します。
第48 回関東甲信越ブロックサイクリングラリーが9 月15 日、市内を中心に行われました。この催しはサイクリングと共に地元の文化などにも親しむことを目的としています。この日は全国から愛好家ら約300 人が参加。出発地点のほりでーゆから四季の郷からわさび田はじめ市内を巡るコースなど3 つのコースに分かれ、それぞれが秋空の安曇野を満喫しました。通算42 回目の参加となる東あずま洋よういち一さん(群馬県桐生市)は「各県ごとのコースに特色があり毎年楽しみにしています。仲間との再会もうれしいです」と話してくれました。
友好都市の東京都武蔵野市立第六中学校の生徒約80 人が9 月5 日から9 日まで4 泊5日で市内を訪れ9 月8 日、一般家庭に泊まる民泊体験をしました。同校は平成9 年から、同市の第五中学校は平成14 年から毎年、市内で民泊体験、農業体験などを行っています。
当初から受け入れている重柳区の小林誠さん宅では、生徒5 人がソバ打ちなどを体験。班長の荒明日香さん(中1)は「そばをこねるのが大変でした」と体験の感想を話しました。小林さんは「わが家らしい民泊体験を今後も続けていきたい」と話しました。来年度の民泊・農業体験の受け入れ先を募集しています。詳細はビレッジ安曇野(電話72・8568)まで。
市内各小学校で9 月15 日・22 日、運動会が行われました。15 日に行われた、豊科南穂高の豊科北小学校(児童610 人)では、カラフルな傘を使った2 年生のダンスや、各学年代表によるリレーが行われました。また、同日明科東川手の明北小学校(児童137 人)では、赤白各チームの応援合戦や、5・6 年生男子による組体操が行われました。各学校ではクラスの仲間や、家族からの声援を受け、子どもたちは、元気いっぱいの表現、競技を見せてくれました。
穂高神社の「御おふね船祭り」で曳ひき回される、穂高区の子供船を曳くイベントが、9 月30 日に行われました。このイベントは、普段一般の人が曳くことのない子供船をこの機会に曳き、地域の文化に親しんでもらおうと「安曇野のお祭展」実行委員会が、特別展「安曇野のお祭り1からオフネがつなぐ地域の輪から」のプレイベントとして企画したものです。この日は、公募で集まった子どもや保護者のほか、地元の祭典奉仕団体「睦ぼくゆうしゃ友社」の会員など約110 人が参加。長さ約9メートル、高さ約4メートルの子供船を、穂高神社から旧道を通り、穂高交流学習センター「みらい」までの約1 キロメートルを1 時間ほど掛けて曳きました。曳えいこう行された子供船は、10 月6 日まで穂高交流学習センターのロビー横に設置されました。家族と参加者した穂高北小学校4 年生の若林大和くんは「暑くて疲れたけど、とても楽しかったです」と話してくれました。なお、特別展は豊科郷土博物館と穂高交流学習センター「みらい」、豊科交流学習センター「きぼう」で10 月20 日から12 月初旬まで開催しています。
ノーベル賞作家・川端康成の書など2 点が9 月27 日、市に寄贈されました。寄贈したのは、鳥羽泰子さんと鳥羽泰之さん(松本市)です。昭和45 年、安曇野を訪れた川端康成・井上靖・東山魁夷の3 人が宿泊した旅館を、泰子さんと姉で泰之さんの母、節子さん(故人)が当時経営しており、書はお礼として贈られました。来訪後40 年がたち、ゆかりのある市に今回、寄贈したものです。市では、書を穂高交流学習センター・みらいで公開し、将来は新しい市本庁舎に飾る予定です。
市民大学講座特別編の1回目が9 月23日、堀金総合体育館サブアリーナで開催されました。講師には山形弁研究家で、テレビなどで食のリポーターとして活躍するダニエル・カールさんが「食と健康」をテーマに講演しました。ダニエルさんは、時折ユーモアを交えながら「長野県は自然が豊かで、野菜や果物がとてもおいしい。謙遜せずに、もっと自慢してはどうか」と会場に集まった約350 人の市民に呼び掛けました。
掲載内容
掲載内容
自然エネルギー
「ゴミを持ち込まない」「持ち込んだら持ち帰る」にご協力を
11 月4 日(日曜日)は秋の一斉清掃の日
問題1【歴史・文化・伝統編】
安曇野市には、先人たちが築き上げた多数の堰が流れており、豊かな農地と美しい田園風景を育んでいます。中でも最大の規模をもつ延長15キロの拾ヶ堰は、どの川から取水しているでしょう。
問題2【歴史・文化・伝統編】
毎年9月27 日に行われる穂高神社例大祭には通称「木偶」とよばれる人形の飾りを乗せたお船が曳かれます。
この人形の正式な名称は何というでしょう。
問題3【自然科学編】
安曇野市にある長野県水産試験場が10 年もの歳月をかけて開発した信州サーモンは、ニジマスと何を交配させたものでしょう。
問題4【自然科学編】
屋敷林などに使われ、大地にしっかりと根を張り、幹や枝が天に向かって堂々と伸びる姿から、安曇野市の発展の象徴として選ばれた市の木はどれでしょう。
編集後記
次回発行…お知らせ版11月7日(水曜日)
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