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安曇野市を流れる河川は、北アルプスに源流のある河川(南から梓川、黒沢川、烏川、中房川、高瀬川)と、筑摩山地に源流のある河川(潮沢川、会田川など)に分けられますが、すべて犀川に合流して日本海へ流れていきます。
北アルプスから流れる河川の多くは、扇状地の途中で地下に水がしみこむため、それより下流では、水量が減ったりあるいはなくなったりします。このような地域では水が手に入れにくく、稲作に適していませんでした。
水不足を解決しようと江戸時代を中心に、温堰(三郷)、勘左衛門堰(豊科、堀金)、矢原堰(豊科、穂高)、拾ヶ堰(豊科、堀金、穂高)、五ヶ用水(明科)など農業用の堰(水路)がつくられました。その結果水不足だった地域でもだんだんと稲作が行えるようになり、安曇野に現在のような田園風景が広がるきっかけとなりました。
安曇野市の水系図
出典:安曇野市版レッドデータブック2014