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安曇野市の高山帯は、北は東沢岳から南は大滝山までの標高2,400mより上の地域です。
人間の影響を受けずに、その立地の環境のもとに成立する植生のことを『自然植生』といいます。
安曇野市における代表的な自然植生のひとつが、北アルプス、およそ標高2,400m以上に広がる高山帯の植生です。低温、強風や乾燥にさらされる非常に過酷な環境のために、樹高の高い森林は成立できず、逆にこの環境にこそ適応したさまざまな高山植物の植生がみらます。
高山植物やライチョウや高山チョウなどははるか昔に繰り返された氷期が去り、気候が温暖になる中で高山に登って、生き残った生きものたちです。
北アルプス大天井岳
北アルプス高山帯に生育するミヤマキンバイ