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郷土安曇野に息づく
自然・歴史・民俗
を紹介する総合博物館
安曇野市の西には、雄大な北アルプス連峰がそびえ立ち、そのふもとには中房川や烏川、高瀬川などが流れ下り、なだらかな扇状地をつくっています。山々に降った雨は豊富な地下水となって湧き出しています。また東に位置する「東山」とよばれる山々は、古来より人々の暮らしのなかで利用されてきた里山です。このように変化にとんだ自然環境のおかげで、安曇野市には多様な動物や植物が生息・生育しているのです。
安曇野市域に人々が住み始めるのは縄文時代。木の実などの山の幸に恵まれて5000年前には東山と北アルプスのふもとに、大きな集落が形成されます。しかし、冷涼化が進む3000年前には、人口が大きく減少します。
再び人々が活発に活動するのは弥生時代以降、水田を開き稲作を進めますが、その道のりは決して簡単なものではありません。
豊科郷土博物館では、自然・歴史・民俗各分野の資料収集・収蔵・管理に努め、調査研究を行っています。研究成果は常設展のほか、さまざまな企画展でご紹介しています。
また博物館では講座やイベント、観察会など、楽しく学べる機会を用意しています。