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まちづくりの人財 No.2

記事ID:0080208 更新日:2021年7月13日更新 印刷ページ表示
私たちが暮らす安曇野市を豊かにしようと、まちづくりに取り組んでいる市民の皆さんがいます。
「どんな思いで活動しているか」「活動を始めたきっかけは」…。
その一端をご紹介していきます。

浅田崇裕さん(41歳) ウィライ代表取締役

社会活動団体の情報発信 社会問題に目を向けるきっかけに

浅田崇裕さん 「あらゆる分野で活動しているNPO法人や社会活動団体の活動が活発になれば、社会問題の解決につながる。そのためにはまず、多くの人が団体を知り、社会問題に目を向けることが大切」。

 いじめ、貧困、障がい者支援、多文化共生…。さまざまな社会問題の解決に取り組む社会活動団体を支援するため、令和2年3月に株式会社ウィライを創業した。令和3年4月には、支援の第1弾としてウェブメディア「ソシャティ」のサービスを開始。現在、精力的に団体の元へ足を運んで活動を紹介するとともに、企業と団体を結び付けるマッチングにも取り組んでいる。

 ソシャティは「みんなの社会活動広場」と銘打ち、社会活動や地域活動をしている人々がインターネット上で交流してもらったり、活動に関心のある人に各種団体を知ってもらったりする目的で開設。登録(無料)すれば、日頃の活動内容を投稿できる。現在、中信地方を中心に長野県内外の約20団体が登録している。

 ソシャティでは、浅田さん自身が、環境問題や貧困対策といったさまざまな社会問題の解決に取り組んでいる団体の代表者らにインタビューし、その活動内容を記事として掲載している。6月29日には、安曇野市内の団体の代表者に取材し、数日後には活動内容や活動に込めた思いを紹介した記事を掲載。「新聞記事を読んで気になった人に直接話を伺っている。取材先から新しい方を紹介していただくこともあり、少しずつ活動の輪が広がっている」と話す。

 社会問題に関心を持ったきっかけは、数年前に受講した起業家セミナーだ。将来に目を向けたとき、「モノやサービスはあふれているけれど、いじめや貧困といった社会問題は一向になくならない」と痛感。「NPO法人の減少など社会問題の解決力が相対的に弱まっており、このままではより一層悪化してしまう。そんな社会をはたして『幸せな社会』と言えるのだろうか」と思い、社会問題の解決に取り組む団体を支援することに決めた。

 NPO法人などの団体を支援する方法はさまざまあるとした上で、「団体の代表者の方々に聞くと、活動しているが知ってもらえないという悩みを抱えているケースが多かった。活動を知ってもらえば、資金や人材の不足といった多くの団体で共通している課題も解決する」として、団体を知ってもらうため機会を作ることが重要だと考えた。

浅田崇裕さん ソシャティで団体自身が投稿できる場を整えたが、「『自分で文章を書くのは難しくて時間もかかる。インタビューしてくれたらありがたい』という話を聞いたため、自分自身で取材に行くようにしている」と説明。取材経験はなかったが、前職で担当した製品の印象を顧客にヒアリングする業務や産業カウンセラー養成講座で習得した傾聴スキルなどの経験が生きているという。

(左の写真)団体の代表者を取材する浅田さん

 団体を知ってもらう活動に加えて、社会問題に関心を持っている企業と問題の解決に取り組んでいる団体とのマッチング支援も行っている。その一つ目として、県内で駆除されたシカの革を使った製品をNPOが作り、企業がその製品を活用するといったプロジェクトを進めている。「社会の問題は社会から生まれている。故にその社会が変わらなければ問題はなくならないことから、社会の力で解決する仕組みをデザインしていきたい」と力を込める。

 そこで今着目しているのは社会の力の底上げだ。まずは次代を担う子どもたちに対して、「探究する力、対話を通して物事を俯瞰し共感できる力、それらのスキルを支える想像力を培う塾を作りたい」と意気込んでいる。

(掲載情報は取材日の令和3年7月1日時点です)

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