ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

まちづくりの人財 No.4

記事ID:0081115 更新日:2021年8月11日更新 印刷ページ表示
私たちが暮らす安曇野市を豊かにしようと、まちづくりに取り組んでいる市民の皆さんがいます。
「どんな思いで活動しているか」「活動を始めたきっかけは」…。
その一端をご紹介していきます。

赤沼美奈子さん(58歳) こちょこちょの会代表

自ら学び実践 子育て講座を開き9年目

赤沼美奈子さん 「赤ちゃんが人見知りや後追いをするのはお母さんが1番好きだという証で、とても大切なことです」「だめ!と言う前に子どもの気持ちを代弁してみましょう」。7月27日、堀金老人福祉センター。月1回開いている子育て講座「こちょ会」で、赤沼美奈子さんが0歳児のママたちに優しく声を掛けた。講座では、わらべうたに合わせて体を動かすなど親子のスキンシップの方法も体験した。

 「こちょ会」は平成25年5月に開始。育て直し・育ち直りアドバイザーで「あいち子どもケア研究会会長」の角田春高さんが提唱する子育て(人育て)の理論を紹介しながら、子どもの心と身体の発達を学び合っている。「心にも発達の段階があること、3歳までの情緒体験(くすぐったら笑えるか、人見知り・後追いなど)が大切で、もし経験していなければ何歳からでも育て直しができ生きる元気が出てくる、というのが理論の主なポイント。私自身の子育ての経験から、知らないでいるよりも知っていた方が良い」との思いで講座を開いている。

 母親として息子3人を育てた。子育て支援に取り組むようになったきっかけは、現在大学に通う三男が1歳の時に負った大やけどだ。「一時は生死をさまよう状態だった」と振り返り、リハビリの参考とするために松本短期大学で幼児運動学の講義を聴講。その後、講義で学んだことを生かしてほしいと依頼を受け、保育園で運動支援のボランティアを始めた。

 そんな時に知人を通じて、「子どもは七つの発達課題を繰り返しながら大人になる」という角田さんの「二段階人格形成論(角田メソッド)」を知った。すごい理論だと言われたが、「何がすごいか分からず、詳しく知りたくなった」。平成18年から、角田さんが愛知県岡崎市で開いていた事例検討会に毎月参加。翌年から安曇野市に角田さんを招いて講演会を開き、平成20年には子育てについて学ぶ自主事例勉強会を立ち上げた。会の名称は子育ての万能薬という「こちょこちょ」から取り「こちょこちょの会」と名付けた。

 家庭では角田さんの理論を参考にしながら、人見知りや後追いをしなかったというわが子にも「育て直し」を実践。「理論をリアルタイムで知っていたら、もっと子育てを楽しめたのでは?」との思いもあり、平成25年5月から子育て講座「こちょ会」を毎月1回のペースでスタート。1人で始めた活動だったが、少しずつ仲間が増えた。

こちょ会の様子  こちょ会の様子

(上の写真)親子のスキンシップの方法などを学び合う「こちょ会」の様子

 三男が大学に合格した際、「お母さんありがとう」と感謝された。「子どもの『育て直し』をしながら自分も『育ち直り』をしていることで、本人が進みたい道に行けるようサポートできたのかな」と実感し、活動を続ける原動力となっている。

 こちょ会では令和3年4月から、ママやパパを対象にアロマオイルで手をマッサージしながら日々の子育ての悩みなどを聞くハンドマッサージの時間を新たに設けた。「親が緊張した状態のままだと子どもにも伝わって固くなってしまう。日々抱えていることを誰かに話すことで少しでも気が楽になればうれしい」。現役のママやパパには「1人きりで悩まないでほしい」と願っている。

ハンドマッサージ (左の写真)ハンドマッサージをする赤沼さん

 

★★★★★

8月28日(土曜日)午前9時30分~11時、角田春高さんを招いた講演会を安曇野市三郷農村環境改善センターで開催。参加費は1人500円で、事前に赤沼さん(☎090・4153・9168 ショートメール可)に申し込む。次回の「こちょ会」は8月30日(月曜日)に堀金老人福祉センターで開く。

 

(掲載情報は取材日の令和3年8月3日時点です)

皆さまのご意見を
お聞かせください

お求めの情報が充分掲載されてましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現は分りやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?

SNSで情報発信中🌟

市民活動に役立つ情報や取材の様子などを発信しています。

ぜひフォローしてください!

Facebook<外部リンク>

Instagram<外部リンク>